ラジコン（RC）カーのボディを固定する、あの小さなピン。走行後に見たら一本なくなっていて、青ざめた経験はありませんか？ 「あのピン」がなければ、愛車はコースを走ることすらできません。しかし、いざ代わりを買おうにも「そもそも正式名称って何？」「オンラインストアに色々あるけど、どれが自分のマシンに合うの？」と、次から次へと疑問が湧いてきます。この記事では、そんなあなたの全ての悩みを解決します。すべての始まりである「謎のピン」の正体を突き止めることから始め、最大の難関である「正しいサイズの選び方」を徹底的に解説。さらには、どこで手に入るのかという販売店の情報、そしてあなたのRCライフを劇的に快適にする「神アイテム」の紹介まで、これまでの対話で触れた情報を一つも余さず、表なども活用しながら、考えうるすべての情報を網羅しました。この記事一本で、あなたはもう二度とボディピンで迷うことはありません。
すべては1枚のスケッチから。あの「謎のピン」の正体
まずは、この物語の原点、すべてのRCユーザーがお世話になっているこのパーツから見ていきましょう。
このピンに、見覚えはありませんか？
この手書きのラフスケッチ、見れば見るほど愛着が湧いてきませんか？
そう、これこそがRCカーのボディとシャーシを繋ぎとめる最重要パーツです。正式名称は「ボディピン」または「ボディクリップ」。ただ、その特徴的な形状から、工業製品としての呼び名である「Rピン」や「スナップピン」という名前でも広く知られています。ラジコン専門店で店員さんに尋ねる際は、どの名前でも通じることが多いですが、「ラジコンのボディピン」と伝えるのが一番確実ですね。
【最重要】サイズの不安を解消！自分のマシンに合うピンの選び方
ピンの正体がわかったところで、次はいよいよ最大の難関、「サイズ選び」です。オンラインストアには似たようなピンがズラリと並び、「これを買って、もし合わなかったらどうしよう…」と不安になりますよね。その不安は、商品名に隠された「数字」の意味を理解すれば、一気に解消します。
あなたが注目すべきはピンの「軸の太さ」
あなたがAmazonで見つけ、サイズが合うか気にされていた、こちらの京商製ボディピンを例に見てみましょう。
京商 ボディピン (1.6mm/10pcs/FM29) ラジコン用パーツ 97002
参考URL:Amazon | 京商 ボディピン (1.6mm/10pcs/FM29) ラジコン用パーツ 97002 | ラジコン・ドローン 通販
注目すべきは、商品名の「1.6mm」という数字。これはピンの**「軸の太さ（軸径）」**を表しています。この太さが、あなたのマシンのボディポスト（ボディを突き刺す棒）に開いている穴の大きさに合うかどうかが、すべてを決めます。
そして、ここが最も重要なポイントなのですが、この1.6mmという軸径は、1/10スケールのRCカー（バギー、ツーリング、ドリフト問わず）で最も広く採用されている、事実上の世界標準サイズなのです。
つまり、あなたのマシンが一般的な1/10スケールである限り、この京商のピンはほぼ間違いなく適合します。「合うか不安…」と感じる必要は全くなく、むしろ最も正解に近い、非常に堅実な選択をされたと言えます。どうぞ、自信を持ってください。
ボディピンはどこで買える？お店探しの冒険へ
さて、自分のマシンに合うピンのサイズがわかったら、次はどこでそれを手に入れるか、です。購入場所によってそれぞれ特徴がありますので、詳しく見ていきましょう。
基本はラジコン専門店やホビーショップ
やはり最も確実なのは、ラジコンを専門に扱うホビーショップです。有名メーカーの純正品から、様々なオプションパーツまで、圧倒的な品揃えを誇ります。何より、専門知識豊富な店員さんに相談できるのが最大の強みです。
例えば、以前のやり取りで話題に上がった埼玉県の有名店「ケイ・ホビー」さんは、まさにそうした頼れるお店の代表格。過去には、そのものズバリなボディピンの特集記事をブログで公開しています。こうしたお店は、ただパーツを売っているだけでなく、有益な情報の発信基地でもあるのです。
川越の「ケイ・ホビー」、高い確率で販売しています。
ケイ・ホビー本店
- 住所: 埼玉県川越市小ケ谷592-1
- 電話番号: 049-247-2020
- ウェブサイト: http://k-hobby.com/
店舗に行かれる前に、電話で在庫を確認しておくとより確実です。
ホームセンターにもある？代用品探しの注意点
「もっと身近なホームセンターにはないの？」という疑問も解決しておきましょう。結論から言うと、「ラジコン専用品はないけれど、似た形状の工業用ピンなら見つかる可能性がある」です。しかし、代用には注意が必要です。
| 比較項目 | ラジコン専門店 | ホームセンター |
| 品揃え | ◎ 豊富（色、形状、硬さも様々） | △ 運が良ければ似たサイズがある程度 |
| サイズ | ◎ 1.6mmなどRC標準サイズが確実にある | × 微妙にサイズが違う可能性が高い |
| 硬さ | ○ 手で扱いやすいように調整されている | × 非常に硬く、工具が必要な場合も |
| 確実性 | ◎ 安心して購入できる | △ 無駄足になるリスクあり |
緊急時以外は、やはりラジコン専用品を扱うお店で購入するのが、最も確実で満足度の高い選択と言えるでしょう。
もう指は痛くない！劇的に快適になる「神アイテム」の世界
無事に正しいピンを手に入れたあなたに、次なるステージへの扉をご案内します。それは、標準ピンの永遠の課題である「抜き差しの硬さ」「指先の痛み」から解放される、快適性向上の世界です。
手軽さNo.1！「ピンリテイナー」という魔法
最も手軽で効果絶大なのが、ピンに後付けするゴムや樹脂製の「つまみ（ピンリテイナー）」です。あなたが選んだ京商のピンにこれを取り付けるだけで、その扱やすさは劇的に向上します。大きなつまみのおかげで指先に力を込める必要がなくなり、紛失防止にも繋がるという、まさに一石二鳥の神アイテムです。
【参考】ピンからの卒業？「マグネット式」という選択肢
ここで参考として、ピンを使わない究極の固定方法「マグネット・ボディマウント」もご紹介します。これは、強力な磁石でボディを固定する方式で、特にボディの見た目を実車のように美しく仕上げたいドリフトカーなどで絶大な人気を誇ります。
ただし、バギーのように激しいジャンプや転倒を繰り返すカテゴリーでは、大きな衝撃でボディが外れてしまうリスクも考えられます。そのため、確実な固定が最優先される場合は、やはり物理的に固定するピン方式に軍配が上がります。ご自身のRCカテゴリーの特性を理解し、最適な方式を選ぶのが重要ですね。
コメント