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PowerAppsとSharePoint連携で解決!Power Automateを使った投稿者権限不要のデータ追加方法

AIで調べてみた
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PowerAppsとSharePointリストを連携してアプリを作成する際、送信した文字列をリストに保存する仕組みは便利ですが、権限設定でトラブルが発生することがあります。ぼくは、初めは「ユーザーが直接投稿者権限を持たなければならない」と考え、試行錯誤を繰り返しました。しかし、Power Automate(自動化ツール)を介することで、投稿者権限がなくてもデータ追加が実現できるという解決策にたどり着きました。本記事では、その過程での挑戦や失敗、そして最終的な解決方法について、具体的な手順と共に詳しく解説します。これから同じような問題に直面する方の参考になれば幸いです。


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はじめに

PowerAppsとSharePointリストの連携は、業務システムや社内ツールの構築において非常に有用です。ぼくが取り組んだのは、PowerAppsから特定の文字列(例:「AA」)を送信し、SharePointリストにその内容を保存するアプリの作成です。初期段階では、ユーザーが直接SharePointリストにデータを書き込むためには、必ず「投稿者」権限が必要であると理解していました。しかし、実際に実装を進める中で、権限の管理やセキュリティ面での懸念が浮上し、他の方法で対応できないか模索することとなりました。


初期の課題と認識

ユーザー権限の壁

最初のアプローチでは、PowerAppsから直接SharePointリストにデータを送信する場合、ユーザー(今回のユーザーH)がリストに対して「アイテムの追加」や「編集」ができる投稿者権限を持つ必要があると考えていました。このため、単にPowerAppsでデータを入力するだけでは、権限が不足しているとエラーが発生するリスクがありました。

投稿者権限の割り当てとセキュリティ

投稿者権限を付与する方法はシンプルですが、全ユーザーに広く権限を与えると、情報の保護や誤操作によるデータ破損など、セキュリティ上の懸念が伴います。実際、業務システムでは必要最小限の権限の原則を徹底することが求められるため、投稿者権限をそのまま全ユーザーに付与するのは望ましくありませんでした。


挑戦と失敗の連続

直接連携による実装の試み

ぼくは、まずPowerAppsから直接SharePointリストに「AA」というデータを送信する方法を試みました。しかし、ユーザーHが「閲覧者」権限しか持っていない場合、リストへの書き込みは許可されず、エラーが返ってきました。この時点で、「投稿者」権限が必須という認識に立ってしまいました。

権限付与のリスク

その後、試しにユーザーHに投稿者権限を付与して実装したところ、確かにデータの追加は成功しました。しかし、この方法では、ユーザーがリスト全体に対して編集や削除ができるようになってしまい、予期せぬデータ改変のリスクが生じるため、業務システムとしては不適切だと判断されました。

別アプローチの模索

そこで、ぼくは権限問題を回避しつつ、セキュリティを確保する方法を探し始めました。Power Automate(旧称:Microsoft Flow)を利用することで、PowerAppsからのデータ送信を一旦フローに渡し、フロー自体が持つ権限でSharePointリストに書き込む仕組みがあることを知りました。このアプローチなら、ユーザーH自身は最低限の権限で操作できる上、リストの管理権限はフロー作成者に依存するため、セキュリティを維持できると考えました。


Power Automateを利用した解決策

基本の仕組み

Power Automateを介することで、PowerAppsから送信されたデータは、フロー作成者が設定した接続情報(認証情報)を元に実行されます。つまり、ユーザーHはPowerAppsの操作のみを担当し、実際のSharePointリストへの書き込みは、フロー作成者が持つ投稿者権限(またはそれ以上の権限)で行われます。

実装手順の概要

  1. PowerApps側の設定
    • PowerAppsでデータ入力用の画面を作成し、ユーザーが「AA」などの文字列を入力できるようにします。
    • 入力完了後、Power Automateのフローを呼び出すボタンやトリガーを設定します。
  2. Power Automate側のフロー作成
    • PowerAppsから受け取ったデータを変数に格納し、SharePointリストに対して「アイテムの追加」を実行するフローを作成します。
    • このフローは、作成者が保持する権限を利用するため、SharePointへの書き込みが許可される設定になっています。
  3. 権限設定と接続確認
    • Power Automateの接続設定が正しく構成され、フロー作成者の認証情報でSharePointリストにアクセスできることを確認します。
    • これにより、ユーザーHには閲覧者などの最低限の権限しか付与しなくても、実際の書き込み処理はフローの権限で行われる仕組みが整います。

成功例の検証

実際に、上記の手順に従ってアプリとフローを構築したところ、ユーザーHがPowerApps上でデータを送信すると、エラーなくSharePointリストにデータが追加されることが確認できました。これにより、投稿者権限を直接ユーザーに付与せずとも、セキュリティと操作性を両立できる方法が実現できました。


詳細な設定手順とコード例

PowerAppsでの設定

PowerAppsでは、データ入力用のフォームを作成し、ボタンのOnSelectプロパティに以下のような関数を設定します。

// 例:入力されたデータを変数 inputData に格納し、Power Automate フローを呼び出す
Set(inputData, TextInput1.Text);
'SharePointItemAddFlow'.Run(inputData);

上記のコードは、ユーザーが入力した文字列を変数にセットし、呼び出したフローに渡す処理を行っています。

Power Automateでのフロー作成

Power Automateのフローは以下のような流れで作成します。

  1. トリガーの設定
    • 「PowerAppsからのトリガー」を選択します。
  2. 変数の取得と確認
    • PowerAppsから渡された文字列を取得し、必要に応じて変数に格納します。
  3. SharePointリストにアイテムを追加するアクション
    • 「SharePoint – アイテムの作成」アクションを追加し、リストURLとリスト名を指定します。
    • 作成するアイテムのフィールドに、PowerAppsから受け取ったデータをマッピングします。
  4. フローのテストとデバッグ
    • フロー作成者の権限でSharePointに正しくアイテムが追加されるかテストを行い、問題がなければフローを保存します。

このような手順に従えば、ユーザーHはPowerAppsの再生のみで操作でき、実際のデータ書き込みはフロー作成者の権限により安全に実行される仕組みが実現します。


失敗から学んだ教訓と今後の展望

直接書き込みのリスク再認識

今回の失敗事例から、直接ユーザーに投稿者権限を付与する場合、セキュリティやデータ管理のリスクが高まることを痛感しました。業務システムにおいては、最小限の権限で運用することが重要です。直接書き込みを試みた際に発生したエラーは、ユーザーの権限設定がシステム全体に与える影響を再認識する良い機会となりました。

Power Automateの活用による柔軟な対応

Power Automateを介する方法は、ぼく自身が試行錯誤の末にたどり着いた解決策です。これにより、ユーザーには必要最小限の権限しか与えず、システム全体としての安全性を保ちながら、必要なデータ操作が可能になります。さらに、フローを利用することで、エラー発生時のログやトラブルシューティングもしやすくなるため、運用面でも大きなメリットがありました。

今後のシステム改善と展望

今回の実装経験を通じて、システム連携や権限管理の重要性を改めて学びました。今後は、以下の点に注力して改善を進めていきたいと考えています。

  • ログ管理の強化
    Power Automateの実行ログやエラーログをより詳細に管理し、トラブル発生時の原因究明を迅速に行う仕組みの構築。
  • ユーザーごとのアクセス制御の見直し
    必要な権限のみを個別に付与することで、システム全体のセキュリティレベルを向上させる方法の検討。
  • 運用マニュアルの整備
    同様の課題に直面した他の開発者向けに、今回の失敗事例や成功事例をもとにした運用マニュアルの作成。

まとめ

PowerAppsとSharePointリストの連携において、ユーザーが直接投稿者権限を持たずともデータ追加を実現する方法として、Power Automateを利用するアプローチを紹介しました。初期の試行錯誤では、直接の権限付与が必須だという認識に基づいて実装を試みましたが、その結果、セキュリティ上の問題が浮上しました。そこで、フロー作成者の権限で動作するPower Automateを活用することで、ユーザーは再生操作のみで安全にデータの追加ができる仕組みが確立されました。今回の経験は、同じ課題に直面する方々にとって貴重な学びとなるはずです。ぼく自身も、このプロジェクトを通じて多くの教訓を得ることができ、今後のシステム開発に活かしていきたいと思います。

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