ファミコンのACアダプターが壊れても、USB-C(いまのスマホの充電でよく使う差し口です)で代用できるものがあれば助かりますよね。ぼくは、ぐちゃぐちゃになる長い線をなんとか整理したいと、いつも思っています。そんなときに見つけたのが、アメリカのゲーム周辺機器メーカーHyperkin(ハイパーキン)が出した「ShockLine(ショックライン)」というシリーズです。レトロゲーム機の重たいACアダプターを、USB-Cの充電器とケーブルに置き換える製品です。
配線を整理したいと思っていたぼくにとっては、なかなか嬉しいニュースでした。ただ、ぼく自身はファミコンもスーファミも持っておらず、ShockLineもまだ手元にありません。なので使ってみた感想はこれからのお楽しみにして、今回は「日本で買えるのか」「自分の機種にはどれが使えるのか」を調べてまとめてみました。
ファミコンのACアダプターを代用する「ShockLine」って何なのか
ShockLineは、ゲーム機本体に挿すACアダプター(コンセント一体型の四角いブロック)を、USB-Cの充電器とケーブルに置き換えるための変換キットです。ゲーム機本体は改造しません。純正のACアダプターの代わりに、USB-C充電器から電気を送ってあげる、という考え方の製品です。
Hyperkinの公式ストアの商品ページはこちらです(英語のサイトです)。

本体は生きているのに、コードだけダメになる問題
ギズモード・ジャパンの記事は「本体は生きてるのにコードがダメって人に。」という一文で始まっていました。ACアダプターの付け根が断線したり、日本だとコードが加水分解でベタベタになる(ゴムが劣化して起こる現象で、湿気の多さも一因とよく言われています)こともあると書かれています。本体はまだ遊べるのに、電源コードだけがダメになって遊べない、というのは確かにもったいない話です。壊れた純正アダプターの代わりに使える中古品を探すのも面倒ですし、そこにUSB-Cという選択肢が増えるのは、レトロゲーム機を持っている人にとって悪い話ではなさそうです。
5種類のラインナップと値段
ShockLineは全部で5種類あります。Hyperkin公式ストアの商品ページ(2026年9月25日確認)で、それぞれの中身を見てみました。表に出てくる「W」(ワット。電力の大きさ)と「V」(ボルト。電圧の大きさ)、「DC」(直流。乾電池のように、いつも同じ向きに流れる電気のことです)は、このあとも出てくる言葉なので先に触れておきます。表の「GBA SP」は、ゲームボーイアドバンスSPの略です。
出典:Hyperkin公式ストアほか、ShockLineシリーズ5商品の各ページ(2026年9月25日確認・すべて英語サイト・自動翻訳推奨)。価格の円換算は、ギズモード・ジャパンの記事の表記にならった、当時のレートによる目安です。ケーブルの長さは「6フィート」という表記を約1.83mに、携帯機用の追加ケーブルは「6インチ」を約15cmに換算しました。
ここでひとつ気になったのが、ゲームキューブ用のセットです。実はこれとよく似た発想の商品が、すでに日本でも買えます。
2mのUSB-CケーブルでゲームキューブにPD(USB-C充電でよく使われる、機器に合わせて電力を自動調整する方式)の12V出力を送れる、というケーブルです。ShockLineのゲームキューブ用キットは45W・12Vの充電器とセットでしたが、こちらはケーブル単体で、手持ちのUSB-C充電器につないで使うタイプです。手持ちの充電器が12Vを出せるかは、充電器に書かれた表示を見てから選んだほうがよさそうです。ゲームキューブの純正ACアダプター(DOL-002。純正ACアダプターの型番です)も12Vとよく言われているので、数字のうえでは狙いが近い商品だと思います。
ShockLineは日本で買えるのか、探してみました
公式ストアは米ドル表示・米国向け
Hyperkin公式ストア(英語サイト・自動翻訳推奨)を見ると、価格はすべて米ドル表示で、電源プラグの形も「US plug(アメリカ向けプラグ)」と書かれています。「日本には発送しません」とはっきり書かれたページは見当たりませんでしたが、米ドル・アメリカ向けという作りから見て、日本からふつうに注文できる設定にはなっていなさそうです。
楽天・Amazonでは見つけられませんでした
楽天市場で「ShockLine」「ショックライン」「Hyperkin」の3つの言葉で探してみましたが、どれも0件でした。Amazon.co.jpでも「Hyperkin ShockLine」で探してみましたが、見つかりませんでした。もしどこかで売っているのをご存じの方がいたら、教えてください。
電源プラグの形についても気になるところです。商品ページに書かれていたのは「US plug(アメリカ向けプラグ)」という表記だけで、日本の100Vで使えるか(入力電圧の対応幅)は、調べても分かりませんでした。海外製の充電器には100〜240V対応をうたうものも多いので、もし手に入ったら、充電器に書かれた入力の表示を真っ先に見てみようと思います。
自分の機種の代わりになる、いま日本で買える電源
ShockLineそのものは見つけられなかったので、代わりに、同じ目的で使える商品を機種別に探してみました。純正のアダプターの定格としてよく言われている数値(ファミコン・スーファミなら10V)に近いものを中心に選んでいます。
ファミコン・スーファミ用
ファミコン・スーファミ用の互換ACアダプターです。出力はDC10V・1A。純正のACアダプター(型番HVC-002)の定格としてよく言われる10Vと同じ数値なので、狙いとしては純正に近い商品です。ShockLineのようにUSB-Cケーブルで使うタイプではなく、コンセントに直接挿すタイプの互換アダプターですが、まずは純正互換の選択肢として押さえておきたい1本です。
こちらもDC10Vの互換アダプターで、ファミコン・NewFC・スーファミ・スーファミJr.・メガドライブ(モデル1)・PCエンジンまで対応をうたっています。電流はさっきのアローン製が1A、こちらは850mAで、対応する本体の幅は広めです。手持ちの機種が複数あるなら、こちらのほうが1本で済む可能性があります。
USB充電器につないで使う、ケーブルだけのシンプルな商品もあります。ShockLineのファミコン・スーファミ用キットは30W・9VのUSB-C充電器とセットでしたが、こちらはケーブル単体です。手元にUSBの充電器がある人なら、こういうケーブル単体の商品のほうが安く済むかもしれません。
NINTENDO 64用
NINTENDO 64用は、新品の互換品で出力の数字まで書かれたものは見つけられませんでした。中古の純正なら楽天で見かけました。ShockLineのN64用キットは30W・9Vで、純正の定格としてよく言われる12Vとは数値が違います(数値の比較は後ほどの表で扱います)。
ゲームキューブ用
ゲームキューブ用は、この記事の前半で紹介したUSB-C電源ケーブル(PD対応・12V出力)をご覧ください。
携帯機(3DS/2DS/DSiなど)用
New3DS・3DS LL・2DS・DSi・DSi LLに対応したUSB接続の充電ケーブルです。商品名にはDSも挙げられていますが、初代DSはGBA SPと同じ差し口なので、初代DSの方はすぐ下のGBA SP・DS用を見てください。USBの充電器につないで、そこから充電する仕組みです。ShockLineの携帯機用キットは10W・5V出力の専用充電器とセットでしたが、こちらはケーブル単体なので、すでに持っているUSB充電器と組み合わせて使えます。
GBA SP・DS用
ゲームボーイアドバンスSP(通称GBA SP)と初代DSは、Hyperkinのキットでも3DS系とは別に、専用のUSB-C充電ケーブルキット(10W/5V)が用意されていました。差し口の形がGBA SPと初代DSで共通なので、この2機種はセットで扱われているようです。日本でも同じ組み合わせに対応した互換ケーブルが見つかりました。
GBA SPと初代DS、両方の対応をうたっているUSB充電ケーブルです。ShockLineのGBA SP・DS用キットは10W・5Vの充電器とセットでしたが、こちらはケーブル単体なので、手持ちのUSB充電器につないで使います。
任天堂純正のACアダプターと、出力の数値はどれくらい違うのか
この話を知ってまず気になったのは、ケーブルの太さと、どれくらいの電力に対応しているかでした。ここまで紹介した互換アダプターの多くはDC10Vでしたが、そもそもShockLineの出力と任天堂純正の定格は、どれくらい違うのでしょうか。並べてみました。
「純正の定格」はネット上でよく言われている数値です。任天堂の公式の資料では見つけられなかったので、目安として見てください。
表のとおり、ファミコン・スーファミとNINTENDO 64は、ShockLineの9Vと純正の定格が数値のうえでは一致していません。一方でゲームキューブは12Vどうしで一致しています。ただ、数字が違う=危ない、同じ=安心、と単純には決められないみたいです。どのキットのページにも、決まった出力の充電器(ファミコンなど・N64用は30W/9V)でなければ本体の電源が入らない、と書かれていました。純正が10Vや12Vだったとしても、ShockLineは9Vで動く前提で作られている、ということなのだと思います。
ミニ四駆の電池でも、充電器の設定を電池に合わせる話を書きました。

配線がすっきりする理由と、気をつけたいこと
ぐちゃぐちゃになる長い線を短くするにも向いていそうだ、というのも、記事にする前にぼくが感じたことのひとつでした。ここでいったん、ケーブルの長さと配線の関係を整理しておきます。
ShockLineのケーブルは、Hyperkin公式ストアの表記で「6フィート」、ギズモード・ジャパンの記事では「1.83m」と書かれていました。どちらも同じ長さを指していて、約1.83mです。これは延長コードなどでもよく見る、ふつうの長さです。特別に短いわけではありません。
それでも配線がすっきりする理由は、ケーブルそのものが短くなるからというより、ゲーム機ごとに形の違う大きなACアダプターが、USB-Cの充電器とケーブルに置き換わるからだと思います。Hyperkinの商品ページにも、古くて大きな純正のACアダプターをふつうのUSB-Cケーブルに置き換えれば、ふだん使いの機器で混み合った電源タップやコンセントに空きができる、と書かれていました。
ただし、気をつけたい点もあります。
- 対応する電力は機種ごとに違います。レトロ機向け・N64用は30W/9V、ゲームキューブ用は45W/12V、携帯機用は10W/5Vです。使う機種に合った出力の充電器を選ぶ必要があります。
- ケーブルの太さや、充電器のコンセントの入力電圧(100V対応かどうか)は、公式のどのページにも記載がありませんでした。レトロ機向けのキットには、ファミコン用とスーファミ用で差し込みプラグの形(バレルコネクタと呼ばれる丸い形です)が2種類付属すると書かれています。
1本の強力なUSB-C充電器に、いろいろな機器の電源をまとめるという考え方は、以前ぼくが800Wの充電器を見つけたときにも書きました。

中華充電器で失敗したあとに、ぼくがShell(シェル)ブランドの240W充電器を選んだ話も別の記事に書きました。USB-C充電器はどれでも同じというわけではなさそうなので、選ぶときの参考にしてみてください。
まとめ。ぼくがこれから見ていきたいこと
ShockLineは、ファミコン・スーファミ・メガドライブ・NINTENDO 64・ゲームキューブ・3DS系・GBA SP/DSまで、5種類のキットでレトロゲーム機のACアダプターをUSB-Cに置き換える製品でした。ケーブルの太さや充電器の入力電圧は商品ページを見た範囲では分かりませんでしたが、ケーブルの長さは約1.83mでふつうの長さ、充電器の出力は機種ごとに30W/9V・45W/12V・10W/5Vと分かれています。
ShockLine本体を売っている場所はまだ見つけられていませんが、似た目的の商品ならファミコン・スーファミ用の互換ACアダプター2種類、ゲームキューブ用のUSB-Cケーブル、携帯機用の充電ケーブル、GBA SP・初代DS用の充電ケーブルなど、今すぐ買えるものをいくつか紹介しました。
配線を整理したいという気持ちは変わっていないので、ShockLineが日本で買えるようになったら、あらためて追記したいと思います。もしすでに手に入れた方や、購入できるお店をご存じの方がいたら、ぜひ教えてください。



コメント