SwitchBotのロックProを玄関に付けてから、もうしばらく経ちます。1年ぐらいになるかな、というくらいの体感です。ずっと最初から付いていた乾電池で動かしてきたんですが、先日その乾電池が電池切れになってモーターが回らなくなったタイミングで、家にあった充電池を入れてみました。そうしたら、わずか1ヶ月ぐらいで同じように電池切れになり、モーターが回らなくなってしまったんです(気づいたのは、スマホのSwitchBotアプリに電池残量低下のお知らせが来て、ピーピー鳴ったからです)。乾電池のときはもっと長く持っていた感覚があったので、「充電池ってこんなに早く減るものなの?」というのが素直な疑問でした。
今回はこの「充電池が早く減った」という体験をきっかけに、SwitchBotロックProの電池まわりを調べてみました。1.5Vと1.2Vの電圧差は関係あるのか、そもそも充電池自体が非推奨なのか、充電のやり方が悪かったのか。ぼくと同じように「乾電池の代わりに充電池を入れてみようかな」と考えている方の参考になればと思います。
SwitchBotロックProを楽天で買ったときのこと
ぼくが買ったのは楽天の「【150万ポイント山分け】SwitchBot ドアロックPro 単品」というページで、色はブラックです。注文画面を見返すと、単価17,980円に対して3,000円OFFクーポンとポイント利用4,980円分が乗っていて、実際の支払い金額は10,000円でした。買ってからもうしばらく、1年ぐらいは使っている感覚です。

Amazonでも探してみましたが、単体で見つかったのはシルバーのモデルでした。ぼくが買ったのはブラックなので色違いになりますが、Amazonで探している方はこちらもどうぞ。SwitchBot スマートロック プロ(シルバー)
SwitchBot公式サイトの製品仕様を確認すると、ロックProの電池は「単3形乾電池×4本(1.5V、2900mAh)」で、電池寿命は「約9カ月(解施錠を毎日各10回行った場合)」となっています(公式ページの原文で確認!!)。ぼくは専用のオレンジ色の充電式バッテリー(別売)は買っておらず、ずっとこの単3形の乾電池4本で運用してきました。

専用の充電式バッテリーはこちらです。気になる方は、こちらから中身を見てみてください。
乾電池が切れたので、家にあった充電池を入れてみた
この乾電池、実はロックProを買ったときに最初から付いていた単3のアルカリ乾電池で、それを電池切れになるまでそのまま使い続けていました。電池切れになった時点で、代わりに家にあった充電池を使うことにしました。使ったのは2019年12月に楽天で買った「エネボルト」の単3充電池(2100mAh・16本セット・青)です。この充電池は使う前に、Hitec X4 Advanced EX Proのサイクルモードで充電しました。ハイテックのサイクルモード充電で「完了」の表示が出たので、これで満充電になったと判断して、ロックProに入れました。
今回使ったエネボルトの単3充電池はこちらです。楽天の現行ラインナップは2150mAh・3000mAhが主流になっていて、手持ちと同じ2100mAh版は見当たりませんでしたが、Amazonでは今も同じ2100mAh版が売っています。
充電に使っているHitec X4 Advanced EX Proはこちらです。サイクルモードで充電と放電をくり返し、終わったときに容量(mAh)を表示してくれます。
同じエネボルトの単3充電池をHitec X4で充電したときの記録は、以前の記事「古い充電池をリフレッシュする方法、ふつうの充電との違い」にも書きました。この電池は2019年の購入からもう6年9ヶ月ほど経っていて、決して新品ではありません。手持ちの充電池ごとのHitec X4の設定値は「ニッケル水素電池の充電、電流はいくつにすればいい?容量別の早見表」にもまとめています。
1ヶ月ぐらいで電池切れになった
ところが、この充電池を入れてから1ヶ月ぐらいで、電池切れになってモーターが回らなくなりました。乾電池のときと同じ、完全な電池切れです。乾電池のときはもっと長く持っていた感覚だったので、「充電池にしてから急に減るペースが速くなった」というのが率直なところです。
公式は「他社の充電池」をどう案内しているか
ここで気になって、SwitchBot公式サイトのロックProのページにあるFAQを読み直してみました。原文はこうなっています。
他社で売られている同規格の単3充電バッテリーを自分で購入した場合、同じように使用できますか?
できません。給電が安定せず、引っかかったり空回りしたりする原因になります。
ここでいう「同規格」は、直前の質問で示されている「1.5V、2900mAh」を指しています。市販の単3充電池のなかには、USB-Cで充電できる1.5V表記のリチウムイオン式のように、この規格に近いものも売られていますが、公式FAQはそうした「同じ1.5V系の他社充電池」でも「できません」と案内しています。
ぼくが入れたエネボルトは、そもそも電圧が公称1.2Vのニッケル水素で、この「同規格」にすら当てはまりません。同じ1.5V系の他社品でも公式が非推奨としているのだから、規格そのものが違う1.2Vのニッケル水素はなおさら想定の外だろう、というのがぼくの読み方です(ここは公式が名指ししているわけではなく、ぼくの解釈です)。
また、同じFAQには「ロックProの充電バッテリーはロックにも使えますか?」という質問もあり、答えは「使えません。ロックPro専用のバッテリーとなります」でした。ロックとロックProで専用バッテリーの使い回しもできない、というのも今回初めて知りました。
疑問に、いま分かる範囲で答えてみる
1.5Vと1.2Vの電圧差は関係あるか
ロックProは単3形の乾電池(1.5V)4本を前提に設計されていて、公式の専用充電式バッテリーも同じ1.5V系です。一方でぼくが入れたエネボルトのようなニッケル水素の充電池は公称1.2Vで、乾電池より電圧が低いのが一般的です。
実はこれに関わりそうな体験を、以前の記事でもしています。Hitec X4で通常充電した直後(充電器の表示は約1500mAh、定格2100mAhの7割ほど)のエネボルトをロックProに入れてみたところ、ロックPro側の残量表示は4分の1程度しか残っていない、という表示になったことがありました(ロックPro側の目盛りは粗く数値でもないので、あくまで見た目の目安です)。7割は入っているはずの充電池が、ロックPro上ではかなり少なく見えていたことになります。
電圧が低いと、モーターを回すのに必要な電流を確保しづらくなったり、電池残量の判定が実際の残り容量より早く「少ない」と出たりすることは考えられます。SwitchBot側がどういう仕組みで残量を判定しているかは公式に記載が見つからず、ここから先はぼくの推測です。
充電池は非推奨なのか
上で引用したとおり、公式FAQは「同規格(1.5V、2900mAh)の単3充電バッテリーを自分で購入した場合」について、はっきり「できません」と答えています。同じ規格の他社品でさえ「できません」なので、純正以外の充電池は公式としては推奨していないと考えてよさそうです。
ハイテックでの充電のやり方が悪かったのか
ぼくはHitec X4のサイクルモードで「完了」と表示されたのを見て、満充電だと判断しました。この電池パック(16本セット)は、以前サイクルモードにかけたときの記録が残っていて、完了した3本が1670mAh・1647mAh・1557mAh(定格2100mAhの74〜80%)、残り1本は「容量カット」という表示でした。別の機会に通常充電したときは、約1500mAh(定格の7割ほど)だったという記録もあります。「完了」の表示は出たものの、定格どおりに満タンまで入っていたとは言い切れなさそうです。
乾電池より充電池の方が持たないことはあるか
最初から付いていたこの単3アルカリ乾電池は、1日10回は回していると思いますが、そのまま電池切れになるまで使い続けました。ロックProを買ったのは2025年11月なので、そこから逆算すると、乾電池のまま9か月ぐらいは持ったことになります。
SwitchBot公式の目安は「解施錠を毎日各10回行った場合で約9カ月」なので、まさに公式の目安どおりの使い方・期間で、しかも最初から付いていた乾電池のまま9か月ぐらい持ったことになります。これはなかなかすごいことだと思います。買ったときに最初から入っていた乾電池なので、もしかしたらテスト用の廉価なものだったかもしれませんが(ここはぼくの推測です)、それでも公式目安どおりに動いてくれたのは立派です。
以前、電池残量チェッカーを使ってこのロックProのエネボルトの残量を見た記事も書いています。

9か月ぐらい持った乾電池に対して、今回のエネボルト充電池は1ヶ月ぐらいで電池切れになったわけで、体感としてはかなり早く感じました。定格の容量だけを比べれば、乾電池の2900mAhに対してエネボルトの表示は2100mAhなので、多少短くなるのは順当ですが、9か月ぐらいから1ヶ月ぐらいまで落ちる差は、それだけでは説明しきれない大きさに感じます。電圧の違いや、6年9ヶ月ほど経っている電池自体の劣化が重なっている可能性もあり、どれがどれだけ効いているかは今回は切り分けられていません。
使わない方がいいか
同じ規格の他社充電池でも公式FAQが「できません」としていて、実際にぼくの環境でも早めに電池切れになったことを踏まえると、玄関の鍵という締め出しに直結する場所では、公式が案内している組み合わせ(付属の乾電池か、別売の専用充電式バッテリー)に沿ったほうが安心できそうです。
電池の種類を並べてみる
ここまでの話を、電圧・容量・公式の扱いで一度整理してみます。
こうして並べてみると、エネボルトだけが電圧・容量・公式の扱いのすべてでロックProの想定から外れていることが分かります。
じゃあ何を使えばいいのか
ここまでの内容を踏まえると、選択肢は大きく2つです。1つは、これまでどおり単3形のアルカリ乾電池に戻すこと。もう1つは、公式の専用充電式バッテリーを別売で買うことです。
乾電池に戻すなら、パナソニックのエボルタのような実績のある単3形アルカリ乾電池が定番です。ちなみに、ぼくが実際に使っていた付属の乾電池は、公式の目安(約9カ月)どおり9か月ぐらい持ちました。1日10回ぐらいの解施錠という、公式の目安に近い使い方でも目安どおりに動いてくれたのは、乾電池を選ぶうえで安心材料になりそうです。
充電式にこだわりたいなら、公式の専用充電式バッテリーを使うのが素直な道です。1.5V・2900mAhと、乾電池と同じ電圧・容量で設計されていて、USB-Cケーブルで繰り返し充電できます。ぼくはまだ買っていないので、実際どれくらい持つかは自分の目で確かめたわけではありませんが、公式の数字どおりなら、いまのエネボルトよりはずっと長く使えるはずです。
まとめ
SwitchBotロックProに家にあったニッケル水素の充電池を入れたら、9か月ぐらい持った乾電池のときよりずっと早く、1ヶ月ぐらいで電池切れになった、というのが今回の体験でした。公式FAQを読み直すと、同じ1.5V系の他社充電池でも「できません」とはっきり案内されていて、ぼくが入れたエネボルトはそもそも電圧の規格からして違うものを入れていたことが分かりました。
同じように充電池を試す方は、充電器に出る容量(mAh)を控えておくと、電池の劣化なのかロックPro側の表示なのかを切り分けやすくなります。


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