メモリが高騰していて、いつまで続くのか分かりません。ぼくのゲーミングノート、ASUS TUF Gaming A15は買ったときメモリ16GBでした。作業が重なるとメモリが足りなくなってきて、32GBにしたいけど、今は高すぎて踏み切れません。
そんなときにAcerの会長が「PC向けメモリはもう足りている」と言いながら、パソコンの値段は2027年前半まで高いままだろうと予想している記事を見つけました。メモリがこれだけ高騰しているのに足りているってどういうことだろう。いつまでこの高騰が続いて、いつ元の値段に戻るのか、世界中の情報を集めて自分なりに予想してみることにしました。
この記事は、次の記事を読んで書きました。

メモリ高騰でTUF Gaming A15の16GBが、いつまで持つか不安
どんな場面で重くなるか
ぼくのTUF Gaming A15は、2024年8月31日にAmazon.co.jpで買いました。値段は159,800円。Ryzen 7 7735HS、RTX 4060、SSD 1TBという構成で、メモリだけが16GB(8GB×2枚)です。買って2年ちょっと経ちます。
chromeブラウザでタブを20個ほど開いたままマイクラをしながらAIをゴリゴリ使って仕事をしてるときなど、cpuに余裕があるのにメモリ稼働率90%を超えて遅くなります。マイクラのほうは、以前NVIDIA GPUに固定する設定でだいぶ改善したことがあります。

32GB化はできるが、メモリ2枚とも差し替えになる
TUF Gaming A15はDDR5のSO-DIMMスロットが2つで、両方とも8GBが埋まっていて、最大32GBまで対応しています。増設スロットが余っていれば1枚足すだけで済むんですが、うちの場合は2枚とも埋まっているので、32GB化するには16GB×2枚を買って、8GB×2枚とそっくり入れ替えることになります。分解の手順は、裏ぶたのネジ12本を外す形だと調べたら出てきました(ASUS公式のマニュアルのほうは見つけられませんでした)。実際に組んだわけではないので断言はできませんが、最大32GB対応なので、16GB×2枚なら載るはずです。
ちなみにこのノートは、モバイルモニターのVimonic 18.5インチを繋いだり、Shell GaN充電器240Wで充電したりと、ぼくの作業環境の中心になっています。だからこそ、メモリ不足でもたつくのが余計に気になるんですよね。


今のメモリの値段は、買った時の何倍か
注文画面を見返してみた
まず自分のAmazonの注文履歴を見返してみました。注文日は2024年8月31日、ご請求額159,800円。間違いありませんでした。

32GBキットは、買った直後の5倍以上になっていた
ぼくが今のTUFを買った直後、2024年9月23日ごろのCORSAIR 32GBキット(16GB×2、DDR5-4800)の最安値は13,469円でした(価格.comのグラフから読んだ値。Amazonを除いた店の最安)。それが2026年9月22日時点では73,980円(同じくAmazonを除いた店の最安)。約5.5倍になっています。去年の今ごろ(2025年9月23日)はまだ12,758円だったので、ここ1年での上がり方が異常なのがわかります。10月末に急騰が始まって、今年の年明けには一時10万円を超え、6月には6万円を切るところまで下がったものの、そこからまた上がって今は7万円台前半、というのがここまでの動きです(ちなみにAmazon.co.jpの実勢価格は2026年9月23日時点で72,800円でした)。
楽天でも同じ型番を探しましたが、2026年9月23日の時点では9万円を超える店ばかりで、どれもレビューがまだ付いていませんでした。楽天で買うなら、同じDDR5-4800・16GB×2のWINTEN製が74,050円でした。
「メモリはもう足りている」のに、なぜ高いのか
Acer会長は何と言ったか
Tom’s Hardware(2026年9月21日、DigiTimes経由)によると、Acerの会長Jason Chen氏は、不足しているのはLPDDR5X-9600のような高級なメモリと、NVIDIAのN1・N1XのようなCPUだけだと発言したそうです。仕入れ値が店頭に届くまで数か月かかるので、パソコンの値段自体は年末まで5〜20%上がるものの、部品の値段は来年(2027年)後半に下がり始めるという見立てです。下の表の「下がり始める時期」は、このAcer会長の見立てを起点の1つにしています。記事の見出しの下に添えられた説明には、こう書かれていました(英語原文)。
He claims that major memory suppliers want to hold high gross margins for as long as possible.
(訳:主要なメモリメーカーは、できるだけ長く高い粗利益を維持したいのだろう、というのがAcer会長の見立てです)
※英語サイト・自動翻訳推奨。出典:Tom’s Hardware
ぼくの読み方(ここからは想像です)
ここからはぼくの想像です。「足りている」と言ったのはAcer、つまりメモリを買ってパソコンを組む側です。メモリメーカーが危機感をあおるムードの中で、Acerも高い値段でメモリを仕入れさせられて、在庫を積み上げたんじゃないか。だからこそ今になって「もう足りている」と言えるんじゃないかと思うんです。その高い仕入れ値が数か月遅れで店頭価格に乗ってくるから、パソコンは年末まで値上がりを続け、2027年前半まで高止まりするんじゃないかと思います。そう読むと、会長の発言と時期の見立てがつながる気がします。
ただし、Acerが実際に高値で大量に仕入れたという裏付けまでは、今のぼくには取れていません。買う側(Acer)は「もう足りている、早く下がってほしい」と言いたい立場だし、売る側(SK hynixやAdataなど)は逆に「まだまだ足りない」と言いたい立場です。どちらの言い分にも、それぞれの都合が透けて見えるので、片方だけを信じるのは危ないと思っています。
TUFと同じDDR5-4800・16GB×2の構成のCrucial製キットも、比較検討の参考に紹介しておきます。CORSAIRとは別の選択肢として見てみてください。
世界の予測を集めて、値段の行き先を予想しました
集めた材料は20件ほど
断定はできませんが、予想はできます。TrendForce・Gartner・Goldman Sachs・Morgan Stanley・Counterpoint・SK hynix・Micron・Dell・Lenovo・HPといった市場調査会社やメーカーの発言・予測を、報道されているぶんだけ20件ほど集めました。情報が多ければ多いほど、平均点は出せるはずだと思ったからです。それを、この記事で値段を追いかけてきたCORSAIRの32GBキット(今72,800円前後)に当てはめて、時期ごとの値段を予想したのが下の表です。
この表はあくまで予想で、外れることもあります。買う側(Acerなど)と売る側(SK hynix・Adataなど)で見方が正反対なことは、さっき書いたとおりです。2027年前半のピークを抑える材料として、TrendForceは値上がりのペースが鈍り始めたのは消費者が高値を受け入れなくなったためだと分析しています。
※英語サイト・自動翻訳推奨。出典:Tom’s Hardware(消費者が高値を受け入れなくなったという分析の記事)
特に「元の相場に戻る時期」は幅が大きくて、SK hynixのように2030年以降まで不足が続くと見る側もあれば、過去のサイクル(2016〜2018年は値下がりが始まってから元に戻るまで18〜24か月だったと言われています)を、下がり始める2027年秋〜2028年初めに当てはめれば2029年春〜2030年初めには戻る、という見方もできます。ただ、2028年末の4万〜6万円から四半期10〜15%ずつ下がり続けた場合で計算すると、過去の値動きより遅く、2030年後半〜2032年ごろ(中心は2031年半ば)になりそうです。ぼくはこちらを目安にしました。1.3万円まで戻りきらない可能性もあると見ています。
Apacerの社長も似たことを言っていた
Tom’s Hardware(2026年7月29日)によると、台湾のメモリメーカーApacerの社長も、2027年にはメモリ部品メーカーへ回るDRAMの量が、2026年の3割を切りかねないと話していたそうです。深刻な不足は少なくとも2027年半ばまでは続く、という見立てで、Acer会長の「2027年前半までは高い」という時期感とだいたい重なります。ここはメモリを作る側の発言なので、Acer会長(買う側)とは逆の立場からの意見という点は覚えておきたいところです。
※英語サイト・自動翻訳推奨。出典:Tom’s Hardware(Apacer社長のコメント)
それまでの間、できること
今すぐ必要な読者は?
この予想どおりなら、今の7万円台前半は、年末(8.5万円前後)や来年前半のピーク(9万円台前半)より安いことになります。今すぐ32GB化したい事情があるなら、先延ばしするほど高くなる予想なので、早めに動くのも1つの考え方です。逆に急いでいないなら、下がり始めるとみられる2027年秋以降まで待つ、という選択肢もあります。どちらもあくまで予想の話です。
ブラウザのタブの減らし方を見直す
待てるなら、下がり始めるとみられる2027年秋〜2028年初めまで待つという手もあります。それまでの手当てとして、Chromeにはメモリセーバーという機能があるので、設定から有効にしておくと違うかもしれません(メニューの場所はバージョンで変わることがあるので、「Chrome 設定 メモリ」あたりで検索すると出てくるはずです)。使っていないタブをこまめに閉じる、マイクラを開くときは他の重いアプリを一旦落とす、といった地味な工夫も合わせておすすめです。
分解する日のために、道具だけは揃えておく
32GB化を先送りするとしても、いざそのときになって慌てないように、精密ドライバーと静電気防止手袋くらいは先に用意しておくと安心です。ノートパソコンの裏ぶたを開けるときは、精密ドライバーのプラスの小さいサイズが必要になることが多いです。静電気防止手袋は、パーツを素手で触って壊してしまう心配を減らすのに、あって損はないアイテムだと思います。
まとめ:32GBにするタイミングをどう考えるか
今回、TUF Gaming A15のメモリ32GB化を、いつ・いくらでやるかを自分なりに予想してみました。今すぐ買うと72,800円前後、来年前半のピークだと9万円台前半になりそうです。下がり始めるのは2027年秋〜2028年初めごろ、元の1.3万円前後の相場に戻るのは2030年後半〜2032年ごろ(中心は2031年半ば。1.3万円まで戻りきらない可能性もある)というのが、材料を突き合わせた見立てです。
待てるなら、下がり始める2027年秋〜2028年初めまで待つという選択肢があります。今の16GBでもだましだまし使えている読者なら、7万円台のうちに無理して買うより、値段が落ち着いてから買うほうが合っているかもしれません。今すぐ必要な事情があるなら、先延ばしするほど高くなる予想なので、早めに動くという考え方もできます。この予想が外れて、もっと早く安くなるようなら、そのときは前倒しで検討する価値もありそうです。動きがあれば、また追記していきます。
参考までに、ぼくが使っているのと近い構成のTUF Gaming A15のAmazon限定モデルも紹介しておきます。Ryzen 7 7735HS・RTX 4060・メモリ16GB・SSD1TBという構成ですが、型番がぼくの機種と完全に一致するかまでは分かりませんでした。






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