上の写真が、そのウェルパーク狭山中央店です。中央通り沿い、駐車場が広めのいつものお店。 8月のはじめに、ここが8月30日(日)午後6時で閉店するという記事を書きました。 チラシで知って、ポイントの使い切り方と近くのお店をまとめたやつです。
画像:Googleストリートビュー(2022年7月撮影)
その閉店が、いよいよ今週末です。
あのとき書けなかったことが1つありました。跡地です。あの場所に何ができるのか、 記事を書いた時点ではどこにも出ていませんでした。あれから3週間、何か動きはあったのか。 もう一度、今度は範囲を広げて調べ直しました。
結論から言いますね。新しいことは、ほとんど何も分かりませんでした。
それでも書くことにしたのは、調べているうちに考えたことがいくつかあったからです。 跡地に何が入るのかをいちばん早く知る方法、実際に入りそうなお店の3つの予想、 そしてなんであの店は閉まってしまったのかについての、ぼくなりの見方です。 今回はその話をします。
ウェルパーク狭山中央店の跡地、前回より広く当たっても出てきませんでした
前回に調べた筋は全部当たり直したうえで、今回は範囲を広げました。
- ウェルパークの公式サイトの新店・改装情報。狭山中央店の閉店も、跡地の案内も出ていません
- ウエルシアホールディングスのニュースリリース。この店については何もなし
- 不動産の売り物件・貸店舗。あの住所(中央1-3-29)は出ていません
- X(旧Twitter)や地域のブログ。「◯◯が入るらしい」という書き込みもゼロ
- 狭山市の地域ニュース。そもそも閉店の記事すら出ていません
閉店3日前になっても、チラシのサイトには8月21日から31日のセール案内が普通に載っていました。 外から見えるかぎり、跡地の話はまだどこにも出ていないんです。
いちばん早く知る方法は、あの角の看板でした
念のため書いておくと、情報が出てこない=まだ決まっていない、ではありません。 決まっていて、まだ言う時期じゃないだけ、というのは普通にありますよね。 跡地に何が入るかを閉店前に発表しないといけない決まりは、どこにもないんです。
じゃあ、いつ外に出るのか。調べていて分かりました。最初に出るのは、現地の看板です。
狭山市には宅地等の開発に関する指導要綱というものがあって、 開発の工事をやるなら、市に事前協議を申し込む前に、事業の概要を書いた標識を 現地の目立つところに立てることになっています。 つまり工事が始まるずっと前に、歩道から見える位置に看板が立つわけです。 (建物をそのまま使う居抜きだと、看板が立たないこともあります)
実際、それで分かった例が狭山市にあります。 新狭山のヤマダデンキ テックランド狭山店が2023年5月に閉店したあと、 2024年8月に地域メディアが「(仮称)ガリバー狭山店」として跡地の店名を伝えました。 この「(仮称)◯◯店」という書き方、たぶん現地の看板に出ていた表記だと思うんですよ。
ニュースを待つより、通りかかったときにあの敷地を見るほうが早いです。 ぼくもこれから、あそこを通るたびに見ることにします。
それでも予想したいので、3つ考えました
分からないものは分からないんですが、それで終わるのもつまらないので、 似た場所で実際に何が起きたかを手がかりに、3つ考えてみました。
案1:別のドラッグストアが入る
ふじみ野市では、閉店したウェルパークの跡地にサンドラッグが入ったという話も見かけました。 同じ業種なら、建物も駐車場もそのまま使えます。改装がいちばん軽くて済みますよね。
「でも、サンドラッグって近くにあるじゃない」と思った方、ぼくもそう思いました。 中央4丁目のサンドラッグ狭山店です。ウェルパークからは約482メートル。
ただ、あの店、いつ行っても人が多いんですよ。レジの数も多い。それでも並んでいる。 あの混み具合を見ていると、このあたりのドラッグストアって、むしろ足りてないんじゃないかという気がしてきます。
ウェルパークが閉まれば、この場所からいちばん近いドラッグストアはその482メートル先になります。 需要はあると思うんです。だからぼくは、この案けっこうあると思っています。
案2:中古車の販売店が入る
さきほどのヤマダデンキの跡地がこれでした。中古車のお店は、広い駐車場をそのまま在庫置き場に使えます。 建物は小さくていい。ロードサイドの跡地では、いちばん転用しやすい形なんですよね。
ただ、引っかかることが1つあります。あの並びには、トヨタ系のディーラーがあるんです。 ディーラーが構えている真横に、中古車のお店が入るでしょうか。ぼくにはちょっと想像しにくいです。 ないとは言いませんが、案1よりは可能性が低いと思っています。
案3:解体して、住宅か事務所になる
いちばん考えたくない案です。
土地が売られてしまえば、お店ではなく家が建つこともありますし、 どこかの会社の事務所になることもあります。近所に住んでいる立場で言うと、これがいちばんつまらない。 毎日その前を通って、「何の会社なんだろう」と思うだけの建物が建つ。それだけですからね。
ただ、いまのところこの案を裏づける材料は1つもありません。 売地の広告も出ていませんし、解体の告知も見当たりませんでした。
前回は数えていなかった、コンビニの距離
前回の記事では、スーパーとドラッグストアと薬局までの距離は測ったんですが、 コンビニを数えていませんでした。今回足しました。
| お店 | ウェルパークからの距離 |
|---|---|
| ローソン 狭山祇園店 | 約230m |
| マルエツ 入間川店 | 約345m |
| ファミリーマート 狭山富士見通り店 | 約455m |
| サンドラッグ 狭山店 | 約482m |
| セブン-イレブン 狭山中央2丁目店 | 約506m |
この距離は、住所を国土地理院の検索に投げて出てきた地点どうしを、地図の上で直線で結んだ概算です。 実際に歩く道のりはもう少し長くなります。
数えてみて、ちょっと意外でした。コンビニは思ったより近いんですね。 ローソンが230メートル。前回はここを数えていなかったので、勝手に「このへんは何もない」と思い込んでいました。
無くなるのはドラッグストアだけです。それでも、車を停めて日用品をまとめ買いできるお店が 中央通り沿いから1つ消えるのは、地味に効きます。
ここからは、ぼくが思い当たること
閉店の理由は、どこにも書かれていません。ウェルパークからの発表もありませんし、ニュースにもなっていません。 だからここから先は、ぼくが毎日あの道を通って感じていたことです。
ぼく、あの店の駐車場に入るのが苦手だったんですよ。
上の絵の、オレンジの印をつけたところを見てください。ここが問題の場所です。
歩道の端は、10〜15センチ四方のコンクリートブロックで縁取られています。車が出入りする部分だけ、 登りやすいようにそのブロックが三角になっていて、上る面には横向きの刻みが入っています。 段差を解消するのによくある方法です。
ただ、この三角、角度がキツいんですよ。絵で見ると大したことないように見えるかもしれませんが、 実際に車で乗り上げようとすると、はっきり分かる急さです。ぼくはここを通るたびに、ブレーキを強めに踏んで、 そろりと前輪を乗せていました。後ろから車が来ている中でこれをやるのが、しんどかったんですよ。
車通りの多い道です。強めに減速すれば後ろの車を待たせますし、勢いよく入ればタイヤに来る。 「あそこに寄るか」と思ったときに、この一瞬が頭をよぎるんです。ぼくはそれで、何度も素通りしました。
歩道が高いのは、いまの標準じゃなかった
てっきり、歩行者を守るために歩道を高くしているんだと思っていました。調べたら、違いました。
国土交通省は2005年2月3日に、歩道の一般的構造に関する基準という通知を出しています。 中身を読んでみたら、こうありました。歩道の高さは、車道との差を5センチにするのが原則(これがセミフラット形式です)。 車が出入りする部分の段差も、5センチが標準。
面白いのはこの先です。歩道が高いままの場所については、 車が乗り上げる坂の傾きを15パーセント以下にしなさいと書いてあるんですよ (特別な形の縁石を使う場合は10パーセント以下)。 15パーセントというのは、1メートル進んで15センチ上がる傾きです。けっこうな坂ですよね。 歩道が15センチ高いなら、横に75センチかけて上がるのを標準にしなさい、とも書かれています。
つまり国のほうも、歩道が高いままだと坂は急にならざるを得ない、と分かっているわけです。 だからこの通知には、そういう歩道を低くする方法まで載っています。 歩道を削る、車道をかさ上げする、その両方をやる、の3つ。理由は、車いすを使う人が安全に通れるようにするためです。
歩道を高いまま残しておくのは、いまの標準ではないということですね。
念のため書いておくと、この基準が当てはまるのは2005年4月1日以降に作られたものです。 あの入口が決まりを破っていた、という話ではありません。
じゃあ段差のせいなのか、と言われると
そこまでは言えません。ドラッグストアの業界そのものは縮んでいませんし、 閉店の理由が公表されていない以上、本当のところは分からないんです。
ただ、1つだけ言わせてください。あそこがなだらかになっていたら、寄る人は絶対に増えたと思うんです。
ぼくと同じで、あの一瞬のために素通りしていた人は、たぶん他にもいます。 買うものがあっても「まあ、また今度でいいか」で通り過ぎる。 あれがなだらかだったら、その「また今度」が「じゃあ寄るか」になっていたはずなんですよ。 毎日通る人間からすると、入口の入りやすさって、品揃えや値段と同じくらい大事なんです。 入るのに一瞬ためらうお店は、だんだん行かなくなります。
道路は市や県のものなので、お店が勝手に工事はできません。でも、申請すれば直せる道はあります。 道路法第24条の「承認工事」という仕組みで、出入り口の工事を、道路管理者の承認を得たうえで、 申請した側の費用で行えるんです。 お金を出してでもなだらかにする値打ちはあったんじゃないか。ぼくはそう思っています。
それでもぼくは、あの入口が店から足を遠のかせた一因だったと思っています。 毎日そこを通って、毎日「今日はやめておこう」と思っていた人間の実感です。
ちなみにご自宅の駐車場でこの段差に困っている方は、ゴム製の段差解消スロープを置くという手があります。 ぼくの場合は他人の敷地の入口なのでどうにもなりませんが、自分の家の敷地の中ならすぐ直せますよ。
気になる方向けに、実際に売っている商品を2つ挙げておきます。買うときにまず大事なのは自宅の段差の高さを測ることです。 10cmの段差用プレートを5cmの段差に使うと、逆に段差が増えてしまいます。幅は、車のタイヤ2本ぶんが乗る幅で考えるとイメージしやすいです。
横に連結できるタイプを選んでおくと、1枚では足りない幅も後から足せます。駐車のたびに車を停める位置が微妙にずれる場所では、 幅に余裕を持たせておくほうが失敗が少ないです。
どちらも据え置き型で、道路や敷地の工事とは違い、置くだけで済むのが利点です。気になる方はチェックしてみてください。
で、何が来てほしいか
正直に書きますね。
いちばん来てほしいのはドラッグストアです。次がコンビニ。 あの通りで車を停めて買い物ができるお店が、1つでも増えてほしいんです。 昔あったマクドナルドが戻ってくるのも悪くはないですよ。ただ、毎日使うお店ではないので、 「やった、マックだ」というほどではないんですよね。
来てほしくないものの1位は、民家です。新築の家が建ってしまったら、 あそこで買い物をする未来はもうありません。2位は釣具屋。 そして前回の記事にも書きましたが、 ただの会社の事務所になるのも、住民としてはやっぱりつまらないです。
とはいえ、決めるのはぼくじゃありません。 あの角に看板が立つ日を待つことにします。立ったら、また書きますね。




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