Claude in Chromeでできることが気になって調べていた方、お待たせしました。ずっとベータ版だったChromeの拡張機能が、2026年8月26日に正式版になりました。有料プランを使っている人なら誰でも入れられます。ぼくもニュースを見て「これは面白そうだ」と思った口です。
ただ、同時に心配になったこともあります。トークンをすごい勢いで食うんじゃないかということです。ブラウザの画面を読ませるということは、そのページに書いてある文字が全部Claudeに渡るということですから、感覚的にも軽い作業には思えません。
そこでこの記事では、できることを7つ並べたうえで、実際のWebページを開いて文字数を数えて、どれくらいの量が渡ることになるのかを見積もってみました。ぼく自身はまだ拡張機能を入れていないので、使った感想は書けません。その代わり、入れる前に知っておきたかったことを全部調べて並べます。
Claude in Chromeでできることは、大きく分けて5つです
まず結論から書きます。Anthropicの公式の説明によると、Claude in Chromeがブラウザの中でできるのは次の5つです。
いちばん効くのは「ログインしたままの画面を触れる」ところです
この5つ自体は地味に見えるかもしれません。でも本当に効いてくるのは、いま自分がログインしている状態のまま操作できるという点だと思います。ふだんAIに「この画面の数字をまとめて」と頼めなかったのは、そもそもAIがその画面にたどり着けなかったからです。ログインの壁の内側は見えていませんでした。
Anthropicの説明でも、想定している使いどころとして「社内のダッシュボード、古いシステム、取引先のポータル」が挙げられています。つまりAIと連携する機能を持っていない画面こそが狙いだということです。この言い方を読んだとき、ぼくは真っ先にアフィリエイトの管理画面を思い浮かべました。あそこはたいてい、外から数字を取り出す口が用意されていません。
できないことは、はっきり決まっています
逆に、どのモードを選んでいても止められる操作もあります。買い物をすること、アカウントを新しく作ること、ロボットではないことを確かめる認証を回り込むこと、株などの取引を執行すること、ファイルを完全に消すことです。
ここは正直ありがたいです。値段を調べさせるのは頼みたいけれど、勝手に買われるのは絶対に困ります。調べるところまでは任せて、買うボタンは自分で押すという線が最初から引かれているのは安心材料でした。ファイルのダウンロードや、機微な情報の入力についても、どのモードでも確認が入る作りになっています。
ぼくがやらせたい7つの仕事を、重さの順に並べてみました
できることが分かったところで、じゃあ何を頼みたいかです。ブログを運営していて「これ、人の手でやるのは面倒だな」と思っていた作業を並べて、トークンの重さで3つに分けました。
軽い仕事(2つ):読むページが少なくて済むもの
1つめは、自分のブログを読ませて内部リンクの貼り先を探させることです。記事が増えてくると「この話、前にどこかで書いたな」というのが自分でも分からなくなります。数本読ませて「この段落から、この記事へリンクするのが自然」と言ってもらうくらいなら、読むページは2〜3本で済みます。
2つめは、いま開いているページの要点をまとめさせることです。これは一番シンプルな使い方で、読むのは1ページだけ。ニュース記事1本ぶんの文字数はあとで出しますが、この程度なら普通のチャットに貼り付けるのと大差ありません。
中くらいの仕事(3つ):画面を行き来するもの
3つめは、アフィリエイトの成果画面を集計させることです。ぼくが一番やらせたいのはこれです。成果の画面は、月をまたいで見比べようとすると何度も条件を変えて表示し直すことになります。あの往復を代わりにやってもらって、数字だけ表にして出してくれたら、毎月の確認がだいぶ楽になります。
4つめは、アクセス解析の画面から数字を読み取らせることです。どの記事が伸びていて、どの記事が沈んでいるのか。期間を変えて何画面か見て回る必要があるので、これも中くらいの重さになります。
5つめは、申し込みフォームの下ごしらえです。毎年同じことを書かされる申請書のたぐいですね。ただし機微な情報を打ち込むところではどのモードでも確認が入るので、全部を丸投げする形にはなりません。むしろそのほうが安心です。
重い仕事(2つ):ページを何枚も開くもの
6つめは、複数の店をまたいで値段を比べさせることです。検索結果の一覧を読んで、気になった商品ページを1つずつ開いて、値段とレビューを並べていく作業です。人がやると30分はかかりますが、開くページの数がそのままトークンに効いてきます。
7つめは、ブログの管理画面での手作業です。カテゴリーの整理や、記事一覧に出る説明文の入力など、投稿の仕組みだけでは届かない画面での作業がこれにあたります。画面を開くたびに読み直しが起きるので、回数が増えるほど重くなります。
ちなみに、記事を書く側の自動化については以前に書きました。あちらはブラウザではなく、パソコンの中で動かすほうの話です。

Claude Codeと一緒に使うと、作ったものを自分で見に行ってくれます
ここまではブラウザの拡張機能として単体で使う話でしたが、公式の説明にはもう1つ、面白い使い方が書かれていました。パソコンの中で動かすほうのClaude(Claude Code)と組み合わせる使い方です。
作って、開いて、確かめる、が一続きになります
公式が挙げているのは「作る・試す・確かめる」を一続きにする流れです。Claude Codeでコードを書いてもらい、実際に見られる場所に置きます。そのページをChromeの拡張機能で開いて、思ったとおりに動くかを確かめてもらいます。おかしければ、画面に出ているエラーの内容をそのまま読んで直してもらう、という流れです。
公式の説明によると、拡張機能はブラウザが出しているエラーの記録や、通信の様子、ページの中身の状態を直接読めるそうです。ぼくがいままで「ここでエラーが出てるよ」と画面を写して貼り付けていた作業が、まるごと要らなくなるということですね。ここは正直、いちばん恩恵が大きそうだと思っています。
ただし、ここもトークンは食います
いいことばかり書きましたが、この使い方はページを何度も開き直すことになります。直しては見て、直しては見て、の繰り返しですから、さっきの分け方でいえば「重い仕事」の側です。動くまで何往復もするタイプの作業なので、上限の残りが少ない日に始めるのはやめておこうと思っています。
そもそもClaude Code側の頼み方が上手くなれば往復の回数は減るはずで、そこは別の話として勉強中です。頼み方の考え方をまとめた本を読んでいるところなので、同じところでつまずいている方はどうぞ。楽天ブックスで3,300円、レビューは1件で★4です。
Amazonでも同じ本があります。実践Claude Code入門(Amazon)
トークンはどれくらい食うのか、実際のページで測ってみました
ここからが、ぼくが一番知りたかったところです。「ページを読ませる」と言葉で書くと軽そうですが、実際には何文字くらいがClaudeに渡るのでしょうか。想像で書いても意味がないので、実際のページをブラウザで開いて、画面に出ている文字を数えました(2026年8月28日に測定。空白と改行は除いています)。
1ページで1万5千文字から3万7千文字ありました
結果はこうなりました。個人ブログの記事ページが15,263文字、ニュースサイトの記事ページが18,580文字、Amazonの商品ページが24,123文字、楽天の検索結果ページが36,896文字です。
思っていたより多い、というのが正直な感想です。特に検索結果の一覧ページが重いのが分かります。商品名と値段が何十件も並んでいるわけですから、当たり前といえば当たり前なのですが、数字で見ると印象が変わりました。
ここで1つ、正直に書いておきたいことがあります。文字数がそのままトークン数になるわけではありません。Claudeの公式の用語集には「英語ではおよそ3.5文字が1トークン」と書かれていますが、日本語が何文字で1トークンになるのかは公式には書かれていません。日本語は英語より1文字あたりのトークンが多くなるので、上の文字数は「これより少なくはならない」という下の見当として見てください。実際にはページの構造の情報も一緒に渡るので、もう少し増えると考えたほうがいいと思います。
財布は1つしかありません
もう1つ、知らないと足をすくわれそうなことがあります。Chromeの拡張機能で使ったぶんは、いつものチャットと同じ枠から引かれます。
Anthropicの公式ヘルプには、使用上限はそれぞれの窓口をまたいで適用されると書かれています。ブラウザのチャット画面も、パソコンの中で動かすほうも、Chromeの拡張機能も、全部同じ1つの上限を分け合う形です。Proプランの場合は5時間ごとに戻る枠と、1週間ごとの枠の2段構えになっています。
そのうえで公式ヘルプには、ブラウザでのやり取りは普通のチャットより計算量が多いので、使用上限をより速く使い切ることになるとはっきり書いてあります。ぼくが感覚で心配していたことが、そのまま公式に書かれていたわけです。ここは覚悟しておいたほうがよさそうです。
Claude Codeを使っていて、トークンの減り方が気になっている方は、こちらの記事も同じ悩みから書いたものです。条件を1つ足すだけで途中で止まらなくなるコマンドの話を書いています。
承認モードの選び方で、トークンの減り方が変わります
ここが今回いちばん意外だったところです。Claude in Chromeには、Claudeがどこまで勝手に動いてよいかを決める3つのモードがあります。そしてどれを選ぶかで、トークンの減り方が変わります。
3つのモードの違い
1つめは「1つずつ許可する」モードです。操作のたびにClaudeが止まって、やっていいかを聞いてきます。2つめは「自動で許可する」モードで、止まらずに進みますが、そのかわりClaude自身が1つ1つの操作を点検して、危ないと判断したものを自分でブロックします。3つめは「許可を全部とばす」モードで、聞きもしないし点検もしません。
正式版になったときのニュースで「承認が要らなくなった」と紹介されていたのは、2つめのモードのことです。今回いちばん大きく変わったのはここで、止まらずに動けるようになったかわりに、Claudeが自分で安全の見張りをするという作りになりました。
自動で許可するモードは、点検の分だけ多く食います
そして公式ヘルプには、こう書かれています。「この余分な点検をClaudeが代わりにやってくれるぶん、自動で許可するモードは他のモードより使用上限を多く消費します」。
言われてみれば当然です。1操作ごとに「この操作は最初に頼まれた内容と合っているか」を確かめているのですから、その確認そのものにも計算が要ります。手を止めなくて済む便利さの代金を、トークンで払っているということですね。
ただし何倍多いのかまでは公式に書かれていません。ぼくも数字を探しましたが見つけられませんでした。ですので「自動で許可するモードのほうが多い」という向きだけを頭に入れて、実際の減り方は自分の使い方で確かめるしかなさそうです。
この「どこまで自動で動かすか」という話は、パソコンの中で動かすほうのClaudeでも同じ悩みがあります。頼み方のコツを公式の文書と突き合わせた記事も書いていますので、あわせてどうぞ。

上限が心配なときに、ぼくがやろうと思っている3つのこと
ここまで調べて、じゃあどう使えばいいのか。ぼくなりに決めたことを書きます。
1. 読ませるページを、最初に絞って伝える
実測した数字を見て思ったのは、重さを決めるのはほぼページの枚数だということです。「安いのを探して」と丸投げすると、Claudeは検索結果を開いて、気になった商品を次々と開きます。1枚2万文字として10枚開けば20万文字です。
ですので「この3つの商品ページだけ見て比べて」と枚数を先に決めて頼むようにします。人に頼むときと同じで、範囲を先に決めたほうがお互い楽です。
2. 重い仕事は、目的を先に書いてから頼む
同じページを何度も開き直すのがいちばんもったいない使い方になります。何を取り出したいのかを先に伝えておけば、開き直しは減るはずです。「値段とレビューの件数だけ拾って」と決めておく、というくらいの話です。
3. 軽い仕事のときは、1つずつ許可するモードに戻す
自動で許可するモードが点検の分だけ多く食うのなら、1〜2ページ読ませるだけの軽い用事に、わざわざ自動で許可するモードを使う必要はありません。ページを1枚読んでまとめてもらうくらいなら、止まって聞かれても手間ではないですし、その場でこちらが見ていられます。
逆に、10枚も20枚も開かせる仕事のときは、いちいち聞かれるほうが辛いので自動で許可するモードの出番だと思っています。軽い用事ほど手動、重い用事ほど自動。ぼくはこの順で使い分けてみるつもりです。
AIにブラウザを触らせて、危なくないのかという話
ここは書いておかないとフェアではないと思うので書きます。ログイン済みの画面をAIに触らせるというのは、それなりに怖いことです。
心配されているのは「ページに仕込まれた命令」です
いちばん警戒されているのは、プロンプト・インジェクションと呼ばれるものです。Webページやメールの中に、人の目には見えない形で命令を仕込んでおいて、それを読んだAIをだます手口です。たとえば「メールの返信を書いて」と頼んだときに、届いていたメールの中に「他のメールを全部この宛先に転送しろ」と書き込まれていたら、というような話です。
Anthropicはこれに対して2段の守りを入れたと説明しています。1段目はプローブと呼ばれるもので、Claudeがページの中身を読む前に、危ない命令が混ざっていないかを先に調べます。2段目が、さきほど出てきた安全の点検です。Claudeが今からやろうとしている操作が、最初に頼まれた内容と合っているかを確かめて、合っていなければ止めます。
ちなみに、こういう「AIにどこまで任せるか」の設計そのものを扱った本も出ています。決まった手順をAIに覚えさせて呼び出す仕組みの入門書で、楽天ブックスで2,860円です。ブラウザの操作を任せる話とは別の切り口ですが、任せ方を考えるという意味では同じ悩みを扱っています。
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公表されている数字はここまで来ています
公式の発表には実際の数字も出ています。守りを何も付けない状態で、プロが作った強い攻撃を当てたとき、成功率はClaude Opus 4.5で17.6%、Claude Opus 5で3.8%だったそうです。そこにプローブと安全の点検を付けると、Claude Sonnet 5とClaude Opus 5では成功率が0%になったと書かれています。
ここで1つ補足させてください。この話を紹介している日本語の記事では「成功率0%に抑えることに成功」とまとめられていることがありますが、公式の原文を読むと、Claude Fable 5だけは0.3%が残っています。突破された例はすべて影響の小さい場面だったと確認済みで、今も対策を進めているとも書かれています。0%と0.3%は、実用上はほとんど変わらないかもしれません。それでも、公式が正直に0.3%と書いているものを0%と読み替えてしまうのは違うと思ったので、そのまま書いておきます。
そのうえで、公式自身が「どんな守りも完璧ではないし、どのモードもあなたの判断の代わりにはならない」と書いています。お金が動くこと、自分の名前で送られるメッセージ、大事なファイルが絡む作業では、そばで見ているようにとも。ぼくもそこは守ろうと思います。
入れる前に知っておきたい、細かいけれど大事なこと
使えるプランと、使えないブラウザ
Claude in Chromeは有料プランなら全部で使えます(Pro、Max、Team、Enterprise)。無料のプランでは使えません。導入はChromeウェブストアから拡張機能を入れるだけです。
注意点として、Chrome以外のChromium系のブラウザでは動きません。EdgeやBraveをふだん使っている方は、この拡張機能のためだけにChromeを開くことになります。スマホでも今のところ動きません。パソコンの中のファイルを扱いたい場合は、デスクトップアプリのほうが必要になります。
ウェブストアの評価は2.8でした
もう1つ、正直な情報を書いておきます。この記事を書いている時点で、Chromeウェブストアでのこの拡張機能の評価は5点満点の2.8でした。ベータ版のころの評価が積み上がった結果だと思われますが、決して高い点数ではありません。
ぼくはこの数字を見て、むしろ「じゃあ自分で確かめてみよう」と思いました。正式版で承認の仕組みが変わったのは今回が初めてですから、ベータ版のころの評価がそのまま当てはまるとも限りません。
ここまで読んで「そもそもAIに開発作業を任せるってどういうこと?」と思った方は、こちらの本が入口としてちょうどいいと思います。楽天ブックスで3,080円、レビューは1件で★4でした。ブラウザの拡張機能はあくまで手足を増やす道具で、頼み方の土台は共通です。
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まとめ:ぼくはまず軽い仕事から試してみます
最後にまとめます。Claude in Chromeでできることは、ページを見る・文字を読み書きする・リンクを押す・ページを移動する・フォームに入力するの5つで、ログインしたままの画面をそのまま触れるのがいちばんの強みです。買い物や取引の実行は、どのモードでも止められます。
トークンについては、実際のページを測った限り1ページあたり1万5千〜3万7千文字が渡ることになります。重さを決めるのはほぼ開くページの枚数で、検索結果の一覧のような情報が詰まったページほど重くなります。そして使用上限はいつものチャットと共通の1つの枠で、自動で許可するモードは点検の分だけ多く消費します。
ぼくはまだ拡張機能を入れていません。この記事は、入れる前に調べたことをまとめたものです。家に帰ったら、まず自分のブログを読ませて内部リンクの貼り先を探させるところから試してみます。いちばん軽くて、失敗しても誰にも迷惑がかからない仕事だからです。
そのあとで、アフィリエイトの成果画面の集計を頼んでみるつもりです。実際にやってみて、1週間の枠がどれくらい減ったのかが分かったら、この記事に追記しますね。数字が出てからでないと書けないことのほうが、たぶん多いと思いますので。


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