ぼくの夏休みは8月8日から16日までのお盆期間で、この時期の天気は前々から気になっていました。ただ、その中で実際に伊豆で海水浴をするのは8月9日から11日の3日間だけです。お盆全体の空模様も気にはなりますが、やっぱり一番知りたいのはこの3日間の天気なので、Yahoo天気とウェザーニュースの両方を見たら、驚きました。Yahoo天気は3日間とも「雨マーク」付きの表示なのに、ウェザーニュースは3日間とも雨マークが一切ないんです。降水確率を見ても、Yahoo天気は60%・50%・50%、ウェザーニュースは30%・40%・30%と数字も違いますが、それ以上に、パッと見のアイコンが「傘が要る」と「傘は要らない」で真っ二つに割れているのが一番の問題でした。この記事では、実際にぼくが見た2つの画面、なぜここまでアイコンが割れるのか公式情報を調べて分かったこと、そしてぼくがどう受け取るようになったかをまとめます。
伊豆に行く8/9〜11、天気アイコンがまるで正反対だった
海水浴に行けるかどうかを決めるとき、ぼくが最初に見るのはアプリの画面にパッと出るアイコンです。降水確率の数字を読む前に、まず「傘マークがあるかどうか」で天気を判断してしまいます。今回、そのアイコンがYahoo天気とウェザーニュースで真逆になっていました。実際にぼくが見た画面をそのままお見せします。
実際にぼくが見た画面:Yahoo天気は8/9〜11も含めて全日「雨マーク」
Yahoo天気アプリで「伊豆市」を表示すると、8月7日から8月14日まで、表示されている全部の日に雨マーク(傘のアイコン)が付いていました。肝心の8月9日(日)・10日(月)・11日(火)も例外なく雨マーク付きで、降水確率はそれぞれ60%・50%・50%です。
実際にぼくが見た画面:ウェザーニュースは同じ3日間、雨マークが一切ない
続けてウェザーニュースで「静岡県伊豆市」を表示すると、8月7日から8月12日まで、表示されている全部の日に雨マークがありませんでした。同じ8月9日〜11日も、曇りだけ、または曇りと晴れの組み合わせで、傘のアイコンは1つも出ていません。降水確率はそれぞれ30%・40%・30%です。
まとめると、伊豆に行く3日間はこう分かれている
同じ伊豆市の、同じ3日間の話です。それなのにYahoo天気を見れば「傘が要る3日間」に見えて、ウェザーニュースを見れば「傘は要らない3日間」に見えます。海に入れるかどうかを直感的に判断するとき、この違いは降水確率の数字以上に効いてきます。ぼくが見た2つの画面をもとに、この対立を図にまとめました。
参考までに、降水確率と気温の数値でも見比べてみた
アイコンほど直感的な差ではありませんが、数字のほうも参考として触れておきます。ここからは、8月7日〜8月12日という別の6日間で試した参考データです。
6日間で見ると、降水確率で最大50ポイント・気温で最大4℃の差があった
ぼくが最初に見比べたのは、Yahoo天気アプリの「伊豆市」表示と、ウェザーニュースの「静岡県伊豆市小下田」という、より細かい地名の表示でした。地点の表示名からして違うので単純比較していいのか迷いましたが、同じ伊豆市内の話には変わりません。8月7日から12日までの6日間で見ると、降水確率はYahoo天気が80%、ウェザーニュースが30%という日があり、差は最大50ポイントにもなりました。気温も、8月12日はYahoo天気が最高33℃、ウェザーニュースが最高29℃で、最大4℃の差がついていました。
地点を伊豆市どうしにそろえても差は残った
「小下田という集落レベルのピンポイント予報と、伊豆市という広い単位の予報を比べているから差が出るのでは」と思い直し、ウェザーニュース側も小下田ではなく「静岡県伊豆市」という市レベルの表示に切り替えて、Yahoo天気の伊豆市予報と同じ粒度でもう一度見比べてみました。結果は、8月8日の降水確率がYahoo天気80%・ウェザーニュース30%で最大50ポイント差、気温は8月7日と8月12日にそれぞれ最大2℃差。地点の粒度を伊豆市どうしにそろえても、差はほとんど縮まりませんでした。ピンポイントかどうかの違いだけでは、この食い違いは説明がつかないようです。
なんでこんなに違うのか、2つのアプリの公式情報を調べてみた
海に入れる日を決めたい身としては「じゃあどっちを信じればいいの」と思うところですが、それを判断する前に、なぜこんなに違うのかを知りたくて、両社の公式サイトを調べてみました。
ウェザーニュースは1km四方・10分おき更新と公式に書いてある
ウェザーニュース公式サイトの説明によると、気象庁の予報が最も細かくても5km四方のメッシュなのに対して、ウェザーニュースは独自に1km四方の解像度で予報を出しているとのことです。メッシュの数でいうと気象庁の25倍細かい計算になります。更新頻度についても、気象庁が1日3回(5時・11時・17時)なのに対し、ウェザーニュースは10分おきに予報を更新していると明記されていました。加えて、独自の観測網とユーザーからの「ウェザーリポート」という実況投稿を、実況データの補正に使っているとも書かれています。
ウェザーニュース公式サイトの予報の仕組み解説で確認しました。
Yahoo天気は市区町村単位で配信していて、人が最終判断する工程もあると公式インタビューで担当者が話している
一方のYahoo天気については、LINEヤフーの公式サイトに掲載されたインタビュー記事の中で、天気・災害サービスの責任者を務める気象予報士の方が「今は市区町村単位で予報を届けています」とはっきり話していました(2026年7月22日公開のインタビュー)。ウェザーニュースが「1km四方」という具体的な数値を公式に出しているのに対して、Yahoo天気側は市区町村、つまり伊豆市のような単位が今の配信の粒度だということです。同じインタビューでは「予報の精度を上げるために人が資料を確認したり、最終判断をしたりしている」とも話していて、数値予報の計算結果に、最終的に人の判断が加わる工程があることも分かりました。
ちなみにYahoo天気の気象情報は、2018年11月から「ウェザーマップ」という民間の気象会社が提供しているそうです(ウェザーマップ公式サイトの事例紹介ページより)。ただ、このページはPR向けの紹介ページで、具体的に何kmメッシュで計算しているかといった技術的な数値までは書かれていませんでした。表示の単位(市区町村)は公式インタビューで確認できましたが、内部の計算解像度そのものはウェザーニュースほど具体的には公開されていないようです。
地点の解像度が違えば、同じ「伊豆市」という表示でも、内部で計算している範囲の粗さが違います。これが、アイコンや数値が食い違う一因になっていると考えられます。両社の公式説明を、ぼくが表に起こしてみました。
だから海に入れる日の判断が立たない
解像度や更新頻度の違いは分かりましたが、それで「じゃあどっちを信じればいいか」がすぐ決まるわけではありませんでした。
8/9〜11の3日間、どちらのアイコンを見ても「入れる日」が決められなかった話
ぼくが実際に困ったのはここです。8月9日から11日という、まさに伊豆へ行く3日間について、Yahoo天気を見れば「雨マーク付き」、ウェザーニュースを見れば「雨マークなし」。どちらか一方だけを見ていれば「今回の海水浴は厳しいかもしれない」「意外と行けそうだ」とすぐ判断がついたと思うのですが、両方を見比べてしまったせいで、かえってどちらのアイコンを信じて予定を組めばいいのか決められなくなりました。
「精度No.1」の表示もどちらを信じる手がかりにならなかった話
迷ったときに手がかりになりそうなのが「精度No.1」のような表示です。ウェザーニュースは、東京商工リサーチの調査で4年連続No.1になったとうたっています。ただ、これはウェザーニュース公式サイトの説明を読むと、全国142地点で毎朝5時に発表される「今日の天気」が雨か晴れかを当てられたかどうか、という降水の有無の的中率を測ったものでした。今回ぼくが気になっている「雨マークが付くか付かないか」「降水確率が40%なのか80%なのか」という今回の食い違いそのものを測った調査ではありません。しかも142地点の中に伊豆市は含まれていませんでした(中部地方では三島・網代・静岡などが対象とのことです)。
一方のYahoo天気は、App Apeという調査会社の調べで、天気アプリの利用者数が10年連続No.1だとうたっています。こちらは「どれだけ多くの人が使っているか」の調査で、予報の的中率を測ったものではありません。どちらも「No.1」と言っていますが、測っているものがまったく違っていて、今回ぼくが知りたかった数値の精度そのものを保証する調査ではありませんでした。なお、東京商工リサーチ調査のもとになった資料そのものは、ぼくが調べた範囲では見つけられませんでした。
理由が分かったから、ぼくはこう使い分けるようになった
予報の中身を調べたことで、「どっちが正しいか」を決めるのではなく、「どちらの数字をどんな場面で重く見るか」を考えるようになりました。まだ実際に海水浴に行く前の段階なので、ここから先はぼくがこれまで調べた内容をもとに、こう受け取るようになった、という一人称の話としてまとめます。絶対にこうすべきという話ではありません。
直前1〜2日は、解像度が高く10分おきに更新されるウェザーニュースの雨雲レーダーを重く見るようになった
出発が近づいた直前の1〜2日については、1km四方という細かい解像度で、しかも10分おきに更新されるウェザーニュースの雨雲レーダーを重く見るようになりました。海水浴に行く当日の朝、実際の空を見ながら雨雲レーダーで直前の様子を確認する、という使い方が、今回調べた「解像度が高く更新も速い」という理由にいちばん素直に合っていると感じたからです。
ただ、当日は何度もレーダーを開いて確認することになりそうなので、スマホのバッテリーの減りも気になるところです。バッテリーの減りが早く感じる仕組みについて調べたことをまとめたスマホのバッテリー寿命についての記事もあるので、気になる方はあわせてどうぞ。
天気予報アプリの世界でもAIや機械学習の話が出てきますが、ぼくがAIについて考えてみたAIエージェントとフィジカルAIの違いについて考えた記事も他にあるので、興味のある方はこちらもどうぞ。
数日先〜1週間先の予報は「大枠の傾向」として受け取るようになった
逆に、数日先から一週間、二週間先といった先の予報は、Yahoo天気・ウェザーニュースのどちらを見ても、「だいたいこんな傾向」という大枠の目安として受け取るようになりました。気象庁の説明を調べると、府県の天気予報は「一次細分区域」という単位で発表されていて、伊豆市も伊豆の国市・伊東市・函南町・熱海市などと合わせて「伊豆北」という1つの区域でまとめて予報が出されているそうです(気象庁「静岡県の警報・注意報等発表区域」より)。降水確率も6時間ごと・10%刻みという単位で発表されるとのことでした(気象庁「天気予報等で用いる予報用語」より)。8月8日から16日という夏休み全体で見ても、先の予報になるほど、こうした区域単位・時間単位の粗さの影響を受けやすいはずだと考えているので、1週間先・二週間先の数字は「この日は絶対に雨」ではなく、大まかな傾向として受け止めるようにしています。
伊豆の海水浴に持っていくと安心なもの
ここまで調べてきて、天気予報は「どちらかが絶対に正しい」というものではなく、直前は解像度重視、先の話は大枠の傾向、という受け止め方に変わりました。海に入る前に、水質や衛生面が気になる方もいるかもしれません。川や海の衛生について調べた水辺の衛生についてまとめた記事も別にあるので、興味のある方はあわせてどうぞ。最後に、この受け止め方を踏まえて、伊豆の海水浴に持っていくと安心なものを紹介します。
天候急変に備える雨具・レインコート
Yahoo天気を見れば雨マーク、ウェザーニュースを見れば雨マークなし、というくらいアイコンからしてばらつくので、「今日は晴れの予報だから大丈夫」と決めつけず、コンパクトにたためるレインコートは荷物に入れておこうと思っています。今回目をつけたのは、たたむと小さくなるユニセックスタイプのレインコートです。男女兼用のフリーサイズなので、家族で1着を使い回せるのも荷物を減らしたい旅行にはありがたいポイントだと思っています。
日焼け対策・防水グッズ
直前の雨雲レーダーを海辺でスマホでチェックする使い方をするつもりなので、砂や水しぶきからスマホを守る防水ケースがあると安心です。今回検討しているのは、防水規格IPX8に対応したポーチタイプのケースです。タッチ操作もできるタイプなので、濡れた手のままでも雨雲レーダーをチェックしやすそうだと思っています。
あわせて、伊豆の強い日差し対策として、日焼け止めや帽子も準備しておきたいところです。今回候補にしているのは、花王のビオレUVシリーズのウォータープルーフタイプです。ドラッグストアでもおなじみのブランドなので、肌への使用感の見当もつけやすいと思っています。
雨具・防水ケース・日焼け対策、この3つをそろえておけば、当日どんな空模様でも慌てずに海水浴を楽しめそうです。
天気予報は「どっちが正しいか」ではなく「どう受け取り、どう使うか」
伊豆の天気をYahoo天気とウェザーニュースの両方で見比べると、天気アイコンそのものが正反対になっている日があります。8月9日から11日、ぼくが実際に伊豆へ行く3日間がまさにそれで、Yahoo天気は「雨マーク」、ウェザーニュースは「雨マークなし」という、パッと見で判断が割れる状態でした。降水確率や気温の数字よりも、このアイコンの違いのほうが、海に入れるかどうかの直感的な判断には効いてきます。その違いは予報士の技量うんぬんという話である以前に、ウェザーニュースが1km四方・10分おき更新という細かさを売りにしているのに対し、Yahoo天気は市区町村単位で配信して人の最終判断も加えている、という両社の仕組みの違いから来ている部分が大きいと分かりました。8月9日から11日の海水浴、ぼくはまだ「入れる日」を1つに決め切れてはいませんが、直前の1〜2日はウェザーニュースの雨雲レーダーを重く見て、先の日程はどちらの予報も大枠の傾向として受け止める、という使い分けで臨もうと思っています。伊豆で海水浴の予定を立てている方の参考になればうれしいです。

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