押し入れから出てきた古いエネループ、今の充電器で使えるのか気になった方へ。三洋電機の名前が入ったエネループ2本と、エネロング1本は、印字されている型番と容量を確認すれば、Hitec X4 Advanced EX Proという充電器に入れる数字が出せます。ただし「エネループ」という名前だけで以前の記事の早見表を引くと、容量欄がずれることがあります。
以前の記事でこの充電器に、エネボルトやタミヤ ネオチャンプなどの設定値をまとめたのですが、この3本はどちらにも入っていませんでした。
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今回はこの3本だけを取り上げます。手元の電池がこの3本にも前回・前々回の一覧にも見当たらないときは、投稿4874に書いた計算式を使えば自分で数字を出せるはずです。
今回設定値をまとめる3本です。上からエネロング、エネループ(HR-3UTGA)、エネループ ライト(HR-3UQ)です。
型番を見ないと、古いエネループが今の充電器で使えるか分からない理由
手元のエネループ2本には、それぞれHR-3UTGA ・HR-3UQ という型番と、Min. 1,900mAh ・Min. 950mAh という容量が印字されています。パナソニックの公式サイトで、いま「エネループ」「エネループ ライト」として案内されている製品の型番と容量表示を並べると、こうなります。
型番
表示容量
どの電池か
HR-3UTGA Min. 1,900mAh ぼくの手元にある実物です(三洋電機の名前で出ていたころのエネループ)
BK-3MCC min.1900mAh パナソニックの2018年発売品。現行品の比較ページで「従来品」として名指しされている型番です
BK-3MCD min.2000mAh いまパナソニックが現行品として案内しているエネループです
HR-3UQ Min. 950mAh ぼくの手元にある実物です(三洋電機の名前で出ていたころのエネループ ライト)
BK-3LCC min.950mAh パナソニックのエネループ ライト (表示容量はmin.950mAh )
BK-3LCD min.1050mAh いまパナソニックが現行品として案内しているエネループ ライト です
現行品の型番・容量は、パナソニックの公式サイトの仕様ページで確認しています。エネループ BK-3MCD/4H(公式サイトの仕様ページ) 、エネループ ライト BK-3LCD/4H(公式サイトの仕様ページ) のリンクを張っておきます。
手元の3本の型番・容量の印字面です。エネループ2本には三洋電機の社名も印字されています。
いまパナソニックが案内している「エネループ」はBK-3MCD(min.2,000mAh)、「エネループ ライト」はBK-3LCD(min.1,050mAh)です。手元のHR-3UTGAは1,900mAh、HR-3UQは950mAhなので、どちらも現行品より数字が小さくなっています。「同じ電池が容量アップした」とは言えませんでした。パナソニックの比較ページを見ると、エネループ ライトの比較対象として名指しされているのは2013年発売の「充電式エボルタe」(BK-3LLB、min.1,000mAh)で、BK-3LCC(950mAh)ではありません。エネループのほうも、2018年発売のBK-3MCC(1,900mAh)との比較という注記はありますが、三洋時代のHR-3UTGAまで遡って「後継」と呼べるかどうかは、公式のページに書かれていませんでした。分かっているのは、型番が違えば表示容量も違う、というところまでです。
この2本は、三洋電機の名前で出ていたころのエネループです。いまパナソニックが現行品として案内しているのはBK-3MCD(単3形 min.2,000mAh)とBK-3LCD(単3形 min.1,050mAh)で、型番も表示容量も違います。同じ型番の新品が今も買えるかどうかまでは調べていません。
新しく買い足すなら、いま売られているエネループはこのBK-3MCD (min.2,000mAh )です。手元の電池に印字された数字と見比べてみてください。
以前の記事(容量別の設定値一覧 )の早見表には「エネループ ライト BK-3LCD」の行があり、容量欄1300mAh・ブレークイン放電0.21Aという数字が書かれています。名前だけを見てこの行を手元のHR-3UQに使うと、容量欄が200mAhもずれます。同じ「エネループ」「エネループ ライト」という名前でも、型番が違えば表示容量も違います。この記事の3本は、まさにそのズレを起こす組み合わせです。
くり返し回数は、昔と今で試験のやり方が違います
充電池の話でよく気になるのが、くり返し使える回数だと思います。パナソニックの現行品のページには、エネループが現行JIS規格で約600回・旧JIS規格で約2,100回、エネループ ライトが現行JIS規格で約1,500回と書かれています。数字だけ見ると「昔のほうが多かったのでは」と思うかもしれませんが、パナソニックの説明によると2019年3月にJISの試験条件が変わっただけで、電池そのものの性能が変わったわけではない とのことです。三洋時代の2本の公称回数は、探しても見つけられませんでした。試験条件が違う数字どうしなので、この記事では回数は設定値の話と切り離しておきます。
この3本の設定値
ここから先は電池1本ごとに、サイクル・充電・ブレークインの3つの表を置きます。実機の画面に出てくる順番どおりに全項目を並べているので、この記事を開いたまま上から入力していけば設定が完成します。「他の電池と同じです」「初期値のまま」という省略はせず、同じ値でもそのつど数字を書いています。容量欄・充電電流・放電電流の決め方そのものは投稿4874に書いたので、そちらを見てください。
エネロング 2100mAh
サイクルモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード サイクル(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネロングのサイクルモードを選びます。 2 容量 2500mAh 定格容量2100mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(2100mAh →2500mAh )。 3 充電電流 1.00A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(2100mAh ×0.5C=1.05A )。1A と1.1A が同着のため、小さいほうの1.00A を選んでいます。 4 放電電流 0.50A 定格容量2100mAh をメーカー目安表に当てはめ、いちばん近い行(2200mAh の行)の値を使っています。結果は0.50A です。 5 放電停止電流 Off サイクルモードだけにある項目です。マニュアルの計算式の対象外で、ぼくの判断でOffにしています。 6 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 7 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 8 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 9 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 10 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 11 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 12 サイクル順 D->C サイクルモードだけにある項目です。先に放電して残量を出し切ってから満充電するD->Cにしています。 13 サイクル数 1 サイクルモードだけにある項目です。まず1回だけ試すため1にしています。 14 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
充電モード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード 充電(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネロングの充電モードを選びます。 2 容量 2500mAh 定格容量2100mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(2100mAh →2500mAh )。 3 充電電流 1.00A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(2100mAh ×0.5C=1.05A )。1A と1.1A が同着のため、小さいほうの1.00A を選んでいます。 4 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 5 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 6 再開始電圧 Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は初期値offと1.30〜1.45Vで、offのままにしています。 7 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 8 トリクル Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は10〜300mAとOffで、Offにしています。 9 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
ブレークインモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード ブレークイン(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネロングのブレークインモードを選びます。 2 容量 2100mAh ブレークインモードでは容量欄の意味が変わり、定格容量そのもの(2100mAh )を入れます。丸めません。 3 充電電流(自動) 0.21A 0.1Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(2100mAh ×0.1C=0.21A )。結果は0.21A です。 4 放電電流(自動) 0.42A 0.2Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(2100mAh ×0.2C=0.42A )。結果は0.42A です。 5 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 6 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 7 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 8 ブレークイン(順序) C->D->C ブレークインモードだけにある項目です。マニュアルの例(0.1Cで16時間充電→休息→0.2Cで完全放電→休息→0.1Cで16時間充電)に沿ってC->D->Cにしています。
2100mAh ・min.2000mAh という表記は、エネロングの側面にそのまま印字されています。同じenelongブランドの現行品はEL21D3P4という型番で、Amazonの商品ページには2100mAh ・約1,000回という表記があります。ただし、ぼくの実物に印字されている「ENELONG201401 」という文字列とEL21D3P4 は違う文字列で、これが型番なのかロット番号のようなものなのかは、探しても見つけられませんでした。分かったのは、同じ2100mAh という数字が書かれていることまでです。
この記事のエネロングの設定値は、大きく書かれた2100mAh のほうを定格容量として計算しています。以前の記事でエネボルト(同じく2100mAh/min.2000mAh の表記)を2100mAh で計算したのと同じ決まりに揃えました。もしmin. の2000mAh のほうを定格容量として計算すると、容量欄は2400mAh 、放電電流は0.40A に変わります(充電電流は1.00A のままです)。エネループ2本は逆に、Min. の数字(1,900mAh ・950mAh )しか印字されていなかったので、そちらを定格容量にしています。
手元の本数を増やしたいときは、現行のエネロングがこちらで見つかります。
エネループ HR-3UTGA 1900mAh
サイクルモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード サイクル(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループのサイクルモードを選びます。 2 容量 2300mAh 定格容量1900mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(1900mAh →2300mAh )。 3 充電電流 0.90A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(1900mAh ×0.5C=0.95A )。0.9A と1A が同着のため、小さいほうの0.90A を選んでいます。 4 放電電流 0.40A 定格容量1900mAh をメーカー目安表に当てはめ、いちばん近い行(1800mAh の行)の値を使っています。結果は0.40A です。 5 放電停止電流 Off サイクルモードだけにある項目です。マニュアルの計算式の対象外で、ぼくの判断でOffにしています。 6 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 7 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 8 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 9 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 10 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 11 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 12 サイクル順 D->C サイクルモードだけにある項目です。先に放電して残量を出し切ってから満充電するD->Cにしています。 13 サイクル数 1 サイクルモードだけにある項目です。まず1回だけ試すため1にしています。 14 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
充電モード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード 充電(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループの充電モードを選びます。 2 容量 2300mAh 定格容量1900mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(1900mAh →2300mAh )。 3 充電電流 0.90A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(1900mAh ×0.5C=0.95A )。0.9A と1A が同着のため、小さいほうの0.90A を選んでいます。 4 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 5 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 6 再開始電圧 Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は初期値offと1.30〜1.45Vで、offのままにしています。 7 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 8 トリクル Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は10〜300mAとOffで、Offにしています。 9 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
ブレークインモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード ブレークイン(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループのブレークインモードを選びます。 2 容量 1900mAh ブレークインモードでは容量欄の意味が変わり、定格容量そのもの(1900mAh )を入れます。丸めません。 3 充電電流(自動) 0.20A 0.1Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(1900mAh ×0.1C=0.19A )。この充電器で設定できる下限0.20A を下回るため、0.20A に張り付いています。下限が0.20A であること自体はメーカーの製品ページに書かれた事実ですが、計算値がそれを下回ったときに下限へ張り付くという挙動は、マニュアルに明示が無く、ぼくが実機の表示から見立てた推測です。 4 放電電流(自動) 0.38A 0.2Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(1900mAh ×0.2C=0.38A )。結果は0.38A です。 5 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 6 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 7 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 8 ブレークイン(順序) C->D->C ブレークインモードだけにある項目です。マニュアルの例(0.1Cで16時間充電→休息→0.2Cで完全放電→休息→0.1Cで16時間充電)に沿ってC->D->Cにしています。
パナソニックの現行エネループはBK-3MCD、min.2,000mAh です。手元のHR-3UTGAより100mAh 大きい数字ですが、上で書いたとおり「容量アップした後継品」と言い切れる公式の裏付けは見つけられませんでした。買い足すなら現行品はこちらです。
このカードの楽天側はBK-3MCDK/4H 、Amazonのボタンの先はBK-3MCD/4HA と型番の末尾の記号が違いますが、どちらもパナソニックの公式ページでmin.2,000mAh と確認できている電池で、中身は同じです。販売ルートによって型番の末尾が変わることがあるようです。
エネループ ライト HR-3UQ 950mAh
サイクルモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード サイクル(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループ ライトのサイクルモードを選びます。 2 容量 1100mAh 定格容量950mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(950mAh →1100mAh )。 3 充電電流 0.50A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(950mAh ×0.5C=0.475A →0.50A )。 4 放電電流 0.20A 定格容量950mAh はメーカー目安表の範囲の外なので、0.2C相当を0.1A 刻みで四捨五入した値です。結果は0.20A です。 5 放電停止電流 Off サイクルモードだけにある項目です。マニュアルの計算式の対象外で、ぼくの判断でOffにしています。 6 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 7 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 8 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 9 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 10 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 11 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 12 サイクル順 D->C サイクルモードだけにある項目です。先に放電して残量を出し切ってから満充電するD->Cにしています。 13 サイクル数 1 サイクルモードだけにある項目です。まず1回だけ試すため1にしています。 14 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
充電モード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード 充電(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループ ライトの充電モードを選びます。 2 容量 1100mAh 定格容量950mAh ×1.2を100mAh 刻みで四捨五入した値です(950mAh →1100mAh )。 3 充電電流 0.50A 0.5Cにいちばん近い0.1A 刻みの値です(950mAh ×0.5C=0.475A →0.50A )。 4 目標電圧 1.65V サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例に沿って1.65Vにしています。 5 時間カット Off サイクル・充電モードに共通の項目です(ブレークインには無い項目です)。ぼくの判断でOffにしています。 6 再開始電圧 Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は初期値offと1.30〜1.45Vで、offのままにしています。 7 デルタピーク 5mV サイクル・充電モードに共通の項目です。マニュアルの設定画面の例(3〜6mV)の中から5mVを選んでいます。 8 トリクル Off 充電モードだけにある項目です。設定できる範囲は10〜300mAとOffで、Offにしています。 9 電流方式 IR 自動 サイクル・充電モードに共通の項目です。内部抵抗が高いと自動で電流を下げるIR自動にしています。
ブレークインモード の設定です。
#
項目
設定する値
メモ
1 モード ブレークイン(固定) 実機の画面でいちばん上に表示される項目です。ここではエネループ ライトのブレークインモードを選びます。 2 容量 950mAh ブレークインモードでは容量欄の意味が変わり、定格容量そのもの(950mAh )を入れます。丸めません。 3 充電電流(自動) 0.20A 0.1Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(950mAh ×0.1C=0.095A )。この充電器で設定できる下限0.20A を下回るため、0.20A に張り付いています。下限が0.20A であること自体はメーカーの製品ページに書かれた事実ですが、計算値がそれを下回ったときに下限へ張り付くという挙動は、マニュアルに明示が無く、ぼくが実機の表示から見立てた推測です。 4 放電電流(自動) 0.20A 0.2Cで自動的に決まる項目で、手動では変更できません(950mAh ×0.2C=0.19A )。この充電器で設定できる下限0.20A を下回るため、0.20A に張り付いています。下限が0.20A であること自体はメーカーの製品ページに書かれた事実ですが、計算値がそれを下回ったときに下限へ張り付くという挙動は、マニュアルに明示が無く、ぼくが実機の表示から見立てた推測です。 5 放電停止電圧 1.00V サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。ニッケル水素電池の放電終止電圧としてよく言われる1.00Vにしています。 6 充電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 7 放電後休息 10min サイクル・ブレークインモードに共通の項目です。設定できる0〜240分の範囲から10分を選んでいます。 8 ブレークイン(順序) C->D->C ブレークインモードだけにある項目です。マニュアルの例(0.1Cで16時間充電→休息→0.2Cで完全放電→休息→0.1Cで16時間充電)に沿ってC->D->Cにしています。
エネループ ライトの現行品はBK-3LCD、min.1,050mAh です。手元のHR-3UQは950mAh なので、投稿4874の早見表にある「エネループ ライト」の行(容量欄1300mAh ・ブレークイン放電0.21A )をそのまま使うと、この電池には合いません。この食い違いこそ、この記事を書いた理由です。買い足すなら現行品はこちらです。
Amazonの商品ページでは「エネループ お手軽モデル」という名前で売られていますが、パナソニックの公式ページでの名前は「エネループ ライト」です。同じ商品に呼び名が2つあるようなので、探すときは型番のBK-3LCD で確認するのが確実だと思います。
手元の電池の型番と容量表示はどこで確認できるか
今回の3本は、いずれも側面に容量の数字がはっきり印字されていました。エネループの2本は「HR-3UTGA 1.2V Min. 1,900mAh 」「HR-3UQ 1.2V Min. 950mAh 」のように、型番と容量が同じ面にまとまっています。エネロングは「2100mAh 」という大きな表記の下に、小さく「min .2000mAh 」とも書かれていました。
エネロングの英語表記面と、エネループ2本の日本語の注意書き面です。型番と容量は、別の面に印字されています。
手元の電池がどの面に何が書いてあるか分かりにくいときは、電池をぐるっと回しながら全部の面を確認してみてください。大きく書かれた数字だけでなく、「min.」や「Min.」が付いた小さい数字も見落とさないようにするのがポイントです。この記事では、エネループ2本はMin. の数字(1,900mAh ・950mAh )しか印字されていなかったのでそれを定格容量にし、エネロングは大きく書かれた2100mAh のほうを使いました。どちらの数字を使うかで容量欄や放電電流が変わるので、自分の電池ではどちらの表記なのかを先に確認しておくと安心です。
いま新品を買うなら、設定値はこう変わる
ここまでの9表は手元の3本が主役ですが、参考として現行品2つの設定値も並べておきます。決め方は同じです。
電池
定格容量
容量欄
充電電流
放電電流
BI容量欄
BI充電
BI放電
エネループBK-3MCD (現行) 2000mAh 2400mAh 1.00A 0.40A 2000mAh 0.20A 0.40A
エネループ ライトBK-3LCD (現行) 1050mAh 1300mAh 0.50A 0.20A 1050mAh 0.20A 0.21A
BI=ブレークインモードの略です。エネループ ライト(BK-3LCD)の数字は投稿4874に既に載っている値をそのまま使っています。
本当にまだ使えるのかは、サイクルモードで測ってみないと分かりません
設定値を出した時点では、この3本がどれくらい元気なのかはまだ分かりません。どれくらいの間しまい込んでいたのかも分からないままです。設定値どおりにサイクルモードを1回まわして、容量欄に近い数字まで持ち直すかどうかを見るのが、いちばん確実な確かめ方だと思います。
残量チェッカーで先に見当をつけたくなるところですが、電池残量チェッカーの記事 で書いたとおり、満タンの電池でも使えなくなった電池でも同じ「GOOD」が出ることがあり、チェッカーの表示だけでは古い電池の本当の残り具合は分かりませんでした。サイクルモードで実際に充放電して数字を見るほうが確実だと思います。サイクルモードで良くならなかった電池には、ブレークインモードが向いています。この考え方は古い充電池をリフレッシュする方法 の記事に詳しく書きました。
この3本でわかったこと
今回いちばんはっきりしたのは、「エネループ」「エネループ ライト」という同じ名前でも、型番によって表示容量が違うということです。手元のHR-3UTGA・HR-3UQは、いまパナソニックが現行品として案内しているBK-3MCD・BK-3LCDとは容量も型番も違いました。同じ名前だからと投稿4874の早見表の行をそのまま使うと、容量欄がずれてしまいます。迷ったら、パッケージや電池自体に印字されている型番と「min.」の数字を確認するのが確実です。
この記事の数字は、前回・前々回の記事と同じく、計算で出した設定値です。ただ、設定値を出しただけでは、この電池が本当にまだ使えるのかどうかまでは分かりません。そこで、実際にサイクルモードをまわして容量まで測ってみました。その結果を、ここから追記します。
4本にサイクルモードをかけてみました
この記事を公開してすぐ、記事で紹介した3本(エネロング・エネループ HR-3UTGA・エネループ ライト HR-3UQ)に、同じ設定値になるエネロングをもう1本足した計4本を、Hitec X4 Advanced EX Proのサイクルモードにかけてみました(エネロングは2本とも設定値が同じなので、まとめて回しています)。まず気になったのは、この記事で計算した放電電流・充電電流が、実機の画面にそのまま出るかどうかです。放電の途中の画面では、エネループ ライトが0.19A 、エネループ HR-3UTGAが0.39A と表示されていて、この記事の設定値(それぞれ0.20A ・0.40A )とほぼ一致していました。充電に移ってからも、エネループが0.90A 、エネロング2本が1.00A と表示されていて、こちらも計算どおりです。設定値の計算が実機の動きとずれていないことは、これで確かめられました。
そして4本とも「完了」まで進んだので、実測の容量をお伝えします。
サイクルモードが終わった画面です。左からエネループ ライト・エネループ・エネロング・エネロングの順で、4本とも「完了」と出ています。
電池
定格容量
実測(電圧/容量)
定格に対する割合
エネループ ライトHR-3UQ 950mAh 1.47V/817mAh 約86%
エネループHR-3UTGA 1900mAh 1.46V/1893mAh 約99.6%
エネロング (1本目) 2100mAh (min.2000mAh) 1.43V/2381mAh 約113%
エネロング (2本目) 2100mAh (min.2000mAh) 1.43V/2298mAh 約109%
定格に対する割合は実測容量÷定格容量です。エネロングのmin.2000mAhに対する割合は、1本目が約119%、2本目が約115%です。
いちばん目を引いたのは、三洋電機の名前で出ていたころのエネループ HR-3UTGAです。定格1,900mAh に対して実測1,893mAh 。ほぼ定格どおりの容量が出ました。古い電池だからといって使えなくなっているわけではない、ということが、この1本については実測で言えます。
エネロングは2本とも、印字されているmin.2000mAh という表記を大きく上回りました。min.は「最低これだけは入ります」という意味の表記なので、実際の容量がそれより多いこと自体は筋が通っています。今回の2本は2,381mAh ・2,298mAh と、min.の数字より300〜380mAh ほど多く入りました。
エネループ ライト HR-3UQは817mAh 。定格950mAh に対して約86%です。4本の中ではいちばん定格から離れましたが、もともと950mAh という小容量のモデルなので、そういうものだと捉えています。
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