Claude、Gemini、ChatGPT、Grok。この4つを比較して、どれが一番かを決める話は、よく見かけます。ぼくの手元には、その4つが全部あります。Claude ProとGoogle AI Proは有料プラン、ChatGPTは無料、Grokは月1,000円ほどのプランです。
ただ、どれも使える量が決まっています。1つのAIにずっと頼っていると、そのうち上限に当たります。そこで考えました。比較して1つを選ぶより、4つを順番に回して、お互いの答えを見直させたら、1つだけで作るより良いものができるんじゃないか、と。
もしそれをやるなら、どうやるか。最初から最後までの完全シミュレーションを、この記事に書きました。ぼくが実際に回した記録ではなく、各社の公式の情報などから、順番と依頼文を組み立てたものです。Claude ProかChatGPTの無料版しか持っていなくても、読み終えた日に1周目を始められるようにしてあります。

Claude・Gemini・ChatGPT・Grokを比較する前に、何を作るか
作るのは、ミニ四駆のセッティング記録帳
4つで回して作るものは、先に1つに決めておきます。大きすぎると1周で終わらないので、HTMLファイルを1つ作るだけの小さなアプリにしました。HTMLは、ブラウザ(ふだんWebサイトを見ているソフトです)で開けるページの書き方のファイルです。ダブルクリックで開けて、サーバーも要りません。
作るのは「ミニ四駆セッティング記録帳」です。日付、マシンの名前、モーター、ギア、ローラー、タイヤ、電池、周回タイム、メモを入れて保存します。タイム順に並べ替えて、どのセッティングが速かったかを見比べる、それだけのアプリです。データはブラウザの中に保存するので、自分のパソコンの外には出ません。
このテーマにした理由と、置き換えるところ
- 1つのファイルで作れる大きさなので、1周で終わります。
- ブラウザで開いて押してみれば、できているかどうかを自分の目で確かめられます。AIが「できました」と言っても、そのまま信じなくて済みます。
- ミニ四駆は、このブログでよく書いてきたテーマです。セッティングを変えるたびに前と何が違ったかを残す、という使い道が分かりやすい題材です。
- 作ったものに合う商品(ミニ四駆のパーツ)が、自然に出てきます。
ミニ四駆をやらない方は、ここを自分の趣味に置き換えてください。釣りの記録でも、料理のレシピ帳でも、筋トレの記録でも、手順は同じです。変えるのは、ステップ0で書く5行のメモだけです。
セッティングで付け替えるパーツの例として、タミヤのグレードアップパーツのボールベアリングを置いておきます。こういうパーツを替えるたびに、タイムがどう動いたかを書き込むのが、このアプリの出番です。
4つの契約と、使える量
契約の中身と、使える量の決まり方
先に、ぼくの契約と使える量を表にまとめます。数字は、公式のページに書かれているものだけを載せました。10月2日に見た内容です。各社とも予告なく変わることがあります。Claudeの料金ページ(Claudeの料金とプラン。※英語サイト・自動翻訳推奨)のよくある質問にも、週ごと・月ごとの上限を会社の判断で設けることがある、という趣旨の記載があります。
トークンは、AIが文章の量を数える単位です。表で見てほしいのは、ClaudeとGeminiの「回数は公式に書かれていない」というところです(Geminiの上限はGeminiアプリのヘルプに書かれています。※英語サイト・自動翻訳推奨)。5時間ごとに回復する、週に上限がある、とは書かれていても、何回まで使えるのかという数字は出ていません。だから手順の中では、「何回使えるか」ではなく、「何回で止めるか」のほうを先に決めておく作りにしました。
この2つの使える量は、ぼくが探した範囲では、公式ヘルプの検索結果に出てくる要約と、ほかの方が書いた記事でしか見かけなくて、公式のページの原文までは行き着けませんでした(2026年10月2日時点)。数字も変わりやすいので、この記事の手順は、その数字が分からなくても回せる作りにしています。始める前に、それぞれの公式のページで見ておいてください。
Proの枠に入らないもの
- Claude Fable 5.1:Proの枠には入りません。使用クレジットという従量課金でなら使えます(Claudeのヘルプ。※英語サイト・自動翻訳推奨)。Fableと、Opusという別のモデルの違いは、前にモデル比較の記事で書きました。
- Claude Codeの従量課金:パソコンの設定にAPIキー(プログラムからClaudeを使うための鍵です)のANTHROPIC_API_KEYが入っていると、Claude CodeがProの枠ではなく従量課金で動きます。心当たりがなければ関係ありません。
- Opusの版:Claudeの公式の料金表では、ProでOpusが「使える」になっていますが、版の数字までは書かれていません。ぼくのClaude Codeでは、Opus 5.5を使っています。Opus 5.5は、依頼によってはOpus 5やOpus 4.8に自動で切り替わることがあるそうです(Claudeのヘルプ。※英語サイト・自動翻訳推奨。9月24日更新)。
重い仕事と軽い仕事は、どの枠に載せる?
使える量が決まっているなら、枠を食う仕事と食わない仕事を分けて、食う仕事を余裕のある枠に載せたいところです。このアプリで枠を食うのは、HTMLを書いて直す実装です。長い文章を何度も書かせるからです。調べ物や見直しは、読む量が多くても、書かせる量は少なめで済みます(ここまではぼくの考えです)。
5時間の枠と週の枠の配り方
配るときの考え方は3つです。
- Claude Proの枠は、実装(ステップ3と6)に残します。チャットとClaude Codeは同じ枠なので、設計(ステップ2)で長話をすると、実装の枠が減ります。
- 調べ物、見直し、仕分けは、Gemini、Grok、ChatGPTの枠に出します。
- 週の枠を考えて、1周を2〜3日に分けます。1日にステップ3をやるのは1回だけにします。この日数は、ぼくの目安です。
上限に当たったときの選び方
- Claude Pro:5時間の枠なら、待てば回復します。待てないときは、使用クレジット(従量課金)で続けるか、上の契約のMaxに変えるか、です。上限は予告なく変わることもあるので、枠が残っているうちに、次のAIに渡すメモまで作っておきます。
- Google AI Pro:Geminiアプリは、上限のあとも軽いモデルのFlash-Liteで続けられます。
- Gemini CLI:CLIは、文字を打ち込んでGeminiを動かす道具です。Geminiの公式リポジトリ(Gemini CLIのリポジトリ。※英語サイト・自動翻訳推奨)の文書に、1日あたりGoogle AI Proは1,500リクエスト、無料アカウントは1,000リクエストとあります。文書の更新日は分からなかったので、10月2日に見た時点の内容です。無料でも1,000回あって、AI Proで増えるのは、その差の500回ぶんです。アプリの枠とCLIの枠が同じなのか別なのかは、ぼくが探した範囲では書かれているのを見かけなくて、よく分からないままです。ご存じの方がいたら教えてください。
- ChatGPT無料・Grok:上限に当たって使えなくなったときは、待ちます。待てないときに、そのステップを飛ばすか、代わりのAIに回す手は、ステップごとに書いておきました。
4つの役割は、何から決める?
役割は、「このAIは頭がいい」という印象ではなく、公式に書かれている特徴から決めます。印象で決めると、決めた本人にしか通じないからです。ClaudeをChatGPTやGeminiと比べた記事は、前にも書いています。

ChatGPT無料の役割は、数字に頼らず、「別の会社のAI」という点だけで決めました。作ったAIと見直すAIが同じ会社だと、見落としの傾向が似るかもしれません。これはぼくの想像で、確かめた話ではありません。
引き継ぎメモの雛形
ウェブ画面のAIは、画面ごとに会話が別で、話の中身を共有しません。Claudeで決めたことは、Geminiには伝わらないんです。だから、次のAIに渡すメモの雛形を1つ決めて、毎回それを貼ります。
【引き継ぎメモ】
1. 作るもの:ミニ四駆セッティング記録帳(ブラウザで開く、1つのHTMLファイル)
2. ここまでの経過(ステップの番号・担当のAI・やったこと):
3. 決まったこと:
4. 次のAIにやってほしいこと:
5. 守る条件:1つのファイルで動く/外部に通信しない/保存はブラウザの中
6. 前のAIの出力(そのまま貼る):
7. 返してほしい形:
使い方は単純です。ステップが終わるたびに、2・3・6を書き足します。次のAIの画面には、メモ全体を貼って、続けて、そのステップの依頼文を貼ります。メモは自分のメモ帳に1つだけ置いて、書き足しながら使い回します。
貼る作業が続くので、画面は2枚あると楽です。片方に自分のメモ帳、もう片方にAIの画面を出しておけます。ノートパソコンなら、モバイルモニターを横に1枚置くだけでも2画面になります。
1周目の手順(ステップ0から7まで)
手順は8つのステップです。どのステップも、同じ形で書きます。
- 担当:どのAIの、どのプランの、どのモードか
- 依頼文:そのまま貼れる全文
- 次に渡すもの:次のAIに、メモのどこへ何を貼るか
- 出てくるもの:返ってくるものの形
- 使う量の目安:その段で、どれだけ使うか
- 上限に当たったら・そのAIが無いとき:代わりの手
ここから先の「出てくるもの」は、ぼくが回して得た実物ではなく、依頼文から予想される形です。「追い質問は2回まで」のような回数の目安も、枠を使い切らないようにぼくが決めた数で、公式の数字でも、回して確かめた数でもありません。

ステップ0 作るものを5行で決める
ここはAIを使いません。自分で書きます。メモの「1 作るもの」と「5 守る条件」に、次の5行を入れます。
- 何を記録するか(日付、マシン名、モーター、ギア、ローラー、タイヤ、電池、周回タイム、メモ)
- 並べ替え(タイムの速い順)
- 保存する場所(ブラウザの中)
- 1つのHTMLファイルで動かす
- スマホの画面でも使える
自分の趣味に置き換えるなら、1行目だけ書き換えます。
ステップ1 Geminiで調べて、Grokで声を集める
ここは2つのAIに頼みます。どちらが先でも構いません。
1-A Gemini(既存の記録アプリと、困りやすいこと)
- 担当:Google AI ProのGeminiアプリで、「Deep Research」を選びます。
- 次に渡すもの:報告の最後にある「項目の候補」と出典のURLを、メモの「3 決まったこと」に貼ります。報告全体は貼りません。長くなるからです。
- 出てくるもの:出典つきの報告(長い文章)と、項目の候補10個までのリスト。
- 使う量の目安:Geminiアプリの枠を使います。回数は公式に書かれていないので、数字では見積もりません。依頼は1回、追い質問は2回までを、ぼくの目安にします。
- 上限に当たったら:Flash-Liteで続けられます。Deep Researchが使えなくなったら、通常のチャットで「出典のURLをつけて」と頼みます。
上の引き継ぎメモのとおり、ミニ四駆セッティング記録帳というWebアプリを作ろうとしています。
次の2点を調べて、出典のURLをつけてまとめてください。
1. すでにある記録アプリや記録シートに、どんな項目が入っているか(モーター、ギア、ローラー、タイヤ、電池など)
2. 記録を続けるうえで、使う人が困りやすいこと
調べて分かったことと、推測を分けて書いてください。出典がないことは、出典がないと書いてください。
最後に、記録アプリに入れる項目の候補を、大事な順に10個まで挙げてください。
1-B Grok(Xでの困りごと)
- 担当:Grok(月1,000円ほどのプラン)の通常のチャット。Xのリアルタイム検索を使うのが、公式の紹介にある特徴です(要約で見た情報です)。
- 次に渡すもの:困りごと5つの要約を、メモの「3 決まったこと」に貼ります。投稿へのリンクは、自分のメモ帳に残します。
- 出てくるもの:困りごと5つの箇条書きと、近い投稿へのリンク。リンクを1つ開いて、本当にある投稿かを見ます。
- 使う量の目安:依頼は1回だけにしておきます。
- Grokが無いとき:このステップは飛ばします。代わりに、Xの検索欄に「ミニ四駆 セッティング」と入れて、気になった投稿を3つ、自分でメモします。
Xで、ミニ四駆のセッティングやタイムの記録について、困っている、面倒だと言っている投稿を探してください。
困りごとを5つにまとめて、それぞれに近い投稿へのリンクを1つずつつけてください。
投稿が少ないときは、少ないと書いてください。投稿の中身は作らないでください。
ステップ2 Claudeで設計メモを作る
- 担当:Claude Proのチャット画面で、モデルはOpusを選びます。Opusは、考える力が強いほうのモデルです。
- 次に渡すもの:メモの「6 前のAIの出力」に、ステップ1の結果(項目の候補と、困りごと5つ)を貼ってから、メモ全体と依頼文を貼ります。
- 出てくるもの:設計メモ(機能6つまで、画面の構成、保存するデータの項目、「できた」と言える条件が10個以内)。HTMLはまだ出てきません。
- 使う量の目安:チャットとClaude Codeは同じ枠なので、この段は短く済ませます。依頼は1回、追い質問は1回までを、ぼくの目安にします。
- 上限に当たったら:待つか、ChatGPT無料にこの依頼文をそのまま貼ります。Claudeの設計と比べて、少し粗くなるかもしれません(ぼくの想像です)。
上の引き継ぎメモ(6に、ステップ1の結果を貼りました)をもとに、設計メモを作ってください。
・最初の版に入れる機能は6つまでに絞り、入れないものも並べてください
・画面の構成を、どんな欄とボタンがどこにあるかの文章で書いてください
・保存するデータの項目と、入れる値の種類を書いてください
・「できた」と言える条件を10個以内で書いてください。ブラウザで自分が操作して、○か×をつけられる形でお願いします
HTMLはまだ書かないでください。
ステップ3 Claude Codeで1つのHTMLファイルを作る
- 担当:Claude Code(Claude Proに含まれます)。Claudeにパソコンの中のファイルを作らせたり、直させたりできる道具です。起動したら、
/model opusplanと入力します。計画のときはOpus、実際にファイルを作る実行のときはSonnetに自動で切り替わります(Claude Codeの公式の文書。※英語サイト・自動翻訳推奨)。 - 次に渡すもの:メモの「6 前のAIの出力」に、ステップ2の設計メモを貼ってから、依頼文を貼ります。
- 出てくるもの:mini4wd-log.html という1つのファイルと、「できた」と言える条件の自己点検の表。
- 使う量の目安:この手順でいちばん枠を食う段です。始める前に、その日の枠に余裕があるかを、自分の画面で見ておきます。1回の依頼でファイルを作るところまで頼んで、細かい直しの往復は4回までを、ぼくの目安にします。
- 上限に当たったら:待つ、使用クレジットで続ける、Maxに変える、のほかに、同じ依頼文をGemini CLIに貼って続けてもらう手もあります。
- Claude Codeを使わないとき:同じ依頼文をClaudeのチャット画面に貼ります。HTMLの全文が返ってくるので、メモ帳に貼って、ファイル名を mini4wd-log.html にして保存し、ブラウザで開きます。返事が途中で切れたら、「続きをお願いします」と頼みます。
上の引き継ぎメモの「6 前のAIの出力」にある設計メモのとおりに、mini4wd-log.html という1つのHTMLファイルを作ってください。
・HTML、CSS、JavaScriptをすべて1つのファイルに入れてください
・外部のライブラリは使わず、外部への通信もしないでください
・データはブラウザの中に保存してください
・スマホの画面幅でも使えるようにしてください
作り終えたら、設計メモの「できた」と言える条件を1つずつ見て、満たしているかを自分でも点検し、結果を表にして最後に出してください。
モデルとエフォート(AIにどれだけ考えさせるかの設定)の違いは、前に書いたエフォートの記事にまとめています。
Claude Codeの使い方そのものを1冊で押さえたい方には、基本から実践的な開発の進め方までまとめた、と商品ページで紹介されている本があります(2026年8月14日発売)。
ステップ4 ChatGPTで別の会社の目から見直す
- 担当:ChatGPTの無料版の、通常のチャット。新しい会話で始めます。
- 次に渡すもの:メモの「6」に、「できた」と言える条件とHTMLの全文を貼ります。ファイルを添付する方法は使わず、貼り付けで進めます。長すぎて貼れないときは、前半と後半に分けて貼ります。
- 出てくるもの:番号つきの指摘のリスト。最大8個で、1つずつ「どこが」「なぜ」「直し方の案」が付きます。
- 使う量の目安:依頼は1回にします。直し方の案まで出させるので、返事は長めになります。
- 上限に当たったら・無いとき:待つか、Claudeの新しい会話に同じ依頼文を貼ります。同じ会社のAIになるので、見直しの角度が似るかもしれません。
あなたは、別のAIが作ったWebページを見直す役です。
上の引き継ぎメモの6に、「できた」と言える条件と、HTMLの全文を貼りました。
次の3つを探してください。
・動かないはずの箇所
・「できた」と言える条件を満たしていない箇所
・初めて使う人が迷う箇所
ほめる必要はありません。指摘は重要な順に最大8個、番号をつけて、1つずつ「どこが」「なぜ」「直し方の案」を1〜2行で書いてください。
コードを書き直す必要はありません。
ステップ5 Geminiで指摘を仕分けて、テスト手順を作る
- 担当:Google AI ProのGeminiアプリの通常のチャットで、モデルは3.1 Proを選びます。
- 次に渡すもの:メモの「6」に、「できた」と言える条件、HTMLの全文、ステップ4の指摘リストの3つを貼ります。1回の会話で100万トークンまで扱えるので、全部入ります。
- 出てくるもの:指摘ごとの「直す」「直さない」と理由、ブラウザで試すテスト手順(10項目以内)、そのまま別のAIに渡せる修正依頼。
- 使う量の目安:Geminiアプリの枠を使います。貼るものは多くても、依頼は1回にします。
- 上限に当たったら:Flash-Liteで続けます。Geminiが無いときは、Claudeの新しい会話に同じ依頼文を貼ります。
上の引き継ぎメモの6に、次の3つを貼りました。
A. 「できた」と言える条件
B. 作られたHTMLの全文
C. 別のAIによる指摘リスト
Cの指摘を1つずつ「直す」「直さない」に仕分けて、理由を1行つけてください。AとBに照らして、Cが誤解している指摘は「直さない」にしてかまいません。
次に、ブラウザで自分が試すテスト手順を10項目以内で作ってください。「何を押して、何が起きたら○」の形でお願いします。
最後に、「直す」と決めた指摘だけをまとめた修正依頼を、そのまま別のAIに渡せる文章で書いてください。
ステップ6 Claude Codeで直す
- 担当:ステップ3と同じClaude Code。同じ画面が残っていれば、そのまま続けます。
- 次に渡すもの:ステップ5の修正依頼を、依頼文の最後に貼ります。
- 出てくるもの:直した mini4wd-log.html と、変えた点の箇条書き。
- 使う量の目安:直すと決めた指摘だけを頼むので、ステップ3より軽く済みます。依頼は1回を目安にします。
- 上限に当たったら:ステップ3と同じです。
次の修正依頼のとおりに、mini4wd-log.html を直してください。依頼にないところは変えないでください。
直したら、何を変えたかを箇条書きで書いてください。
(ここに、ステップ5の修正依頼を貼る)
ステップ7 自分で動かして、決める
ここもAIを使いません。直した mini4wd-log.html をブラウザで開いて、ステップ5のテスト手順を1つずつ試し、○か×をつけます。
- 全部○なら、1周目は終わりです。
- ×が残るなら、ステップ4に戻ります。新しい会話に、「できた」と言える条件と直したHTMLを貼って、もう1周します。
- 2周目でも×が残るなら、そこで止めます。×の中身を自分で読んで、どのAIに何を頼むかを決めます。
お互いが高め合う仕組みは、どこにある?
ここまでの手順の中に、「適切に、建設的に、お互いが高め合う」ための仕掛けが4つ入っています。
作る担当と見直す担当を、別の会社のAIにする
ステップ3で作るのはClaudeで、ステップ4で見直すのはChatGPTです。同じ会社のAIだと、作った側が見落としたところを、見直す側も見落とすかもしれません。会社が違えば、見落とす場所もずれるかもしれない、というのがぼくの想像です。確かめた話ではないんです。
指摘をそのまま渡さず、仕分けてから直す
ステップ4の指摘を、そのままClaude Codeに渡すと、的外れな指摘まで直してしまいます。そこでステップ5で、Geminiに「直す」「直さない」を仕分けてもらいます。理由つきで外してもらえば、直さない根拠も残ります。見直す役の依頼文には「ほめる必要はない」と入れてあります。作った側に気を遣って、指摘が薄くなるのを避けるためです。
止める場所
終わりの条件は2つです。ステップ2で決めた「できた」と言える条件が全部○になったら終わり。または、見直しの往復が2周に達したら、そこで止めます。3周目に入りたくなったら、いったんAIから離れて、自分で触って決めます。2周という数に公式の根拠はなく、ぼくが決めておく線です。
最後に決めるのは誰か
読んでいる方ご自身です。動かして○をつけるのも、「できた」と言える条件が自分の欲しいものに合っているかを見るのも、公開するかどうかも、AIは決めません。
いままでにないものが簡単に作れるのか、という点については、1周目で動くものまでは行けるはず、というのがぼくの見立てです。ただ、簡単かと聞かれると、貼り付けの手間はそれなりにあるので、1周に2〜3日かけるつもりでいたほうが気が楽だと思います。いままでにないかどうかは、回し方より、何を作るかの決め方で変わります。
契約が違うなら、どこから始める?
4つ全部は、ぼくの契約です。持っているのが一部だけでも、1周目は始められます。持っているAIに合わせて、表の行を選んでください。
同じ会社のAIだけで回すときは、見直しの角度が似るかもしれません。指摘が少なくても、それだけで安心せず、ステップ7で自分の目で触ってください。
Gemini 4 Argonが降りてきたら、どこを替える?
Googleは10月1日に、Gemini 4 Argonを発表しました。ただ、10月2日の時点では、一般には使えません。最初の提供先は、サイバー防御を担当する人たちが先行して使うFairwind Programの初期グループです。そのあと、有料API(プログラムからAIを呼び出す契約です)の利用者とGoogle AI Ultraの加入者から使えるようになる予定ですが、時期は決まっていません。Google AI Proの名前は、見た発表にはありませんでした。
Argonそのものの性能と、ClaudeやChatGPTとの比べ方は、別の記事にまとめています。

もしGoogle AI Proで使えるようになったら、替えるのは2か所だと考えています。
- ステップ3と6(実装):Claude Codeに頼んでいる重い仕事を、Argonに回せるかを見ます。先に確かめるのは、どの入り口(アプリかCLIか)で使えるかと、使える量がどう決まるかです。
- ステップ5(仕分けとテスト作り):もともとGeminiの担当なので、モデルが替わるだけです。
替えないのは、ステップ1の調べ物と、ステップ4の別の会社の目です。見直し役まで同じ会社のAIに寄せると、別の会社の目が減るからです。本当にこの替え方でいいかは、使えるようになって回してみないと決められないところです。
読み終えた日に始める1周目
- 何を作るかを決めて、ステップ0の5行を書く。
- 「契約が違うなら、どこから始める?」の表で、自分の行を選ぶ。
- 引き継ぎメモの雛形を、自分のメモ帳に貼っておく。
- ステップ2から始める。調べ物が無くても、自分で探した短いメモを「6」に貼れば進めます。
- 見直しの往復は2周で止める。最後は自分で触って決める。
お互いが高め合うかどうかは、実際に回してみるまで、ぼくにも見当がつきません。もし回してみて、うまくいったところや詰まったところがあれば、教えてください。
それぞれのAIの使い方から押さえたい方には、ChatGPT、Claude、Geminiの3つを1冊で扱う本が、12月4日に出る予定です(いまは予約を受け付けています)。


コメント