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【第3章】コジマ新座店のミニ四駆棚は“幻”だったのか。在庫切れの札が語る残酷な真実と、失われた楽園の行方

AIで調べてみた
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前回の記事で、ぼくはコジマ×ビックカメラ新座店のミニ四駆コーナーに「希望の光」を見出しました。8月末の初訪問で目の当たりにした圧倒的な「パーツの壁」。それは、埼玉のミニ四駆ファンにとって新しい聖地、失われた楽園の代わりとなりうる確かな輝きを放っていました。9月に入り、棚から商品が消えていく状況に「コーナー閉鎖」の不安を抱きつつも、徹底的な調査の末に「KING CUP 2025」という全国イベントの開催を知り、「これは一時的な品薄に違いない」と結論付けたのです。しかし、それから約1ヶ月が経過した10月3日、金曜日。ぼくはその希望が脆くも崩れ去る光景を目の当たりにします。一見、復活したかのように見えた棚は、実は商品ではなく「在庫切れ」を知らせる無数の札で埋め尽くされた幻影でした。そして翌日、近隣の競合店で見た光景が、この問題の根深さを決定的に突きつけます。これは、一つのコーナーの在庫を巡る、希望と絶望の物語の続きです。


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再訪のきっかけと、胸に秘めた淡い期待

前回の調査から約1ヶ月。ぼくの心の中では、コジマ新座店のミニ四駆コーナーに対する期待が再び膨らんでいました。あの時は確かに在庫が寂しい状況でしたが、全国規模のイベントを控えている以上、いつまでもあの状態が続くはずがない。むしろ、イベントに向けて劇的な復活を遂げているのではないか。そんな淡い期待を胸に、ぼくは再び新座の地へと向かうことを決めたのです。それは、希望が本物であったことを確かめるための、ささやかな巡礼のようなものでした。

前回の結論:「KING CUP 2025」が希望の光だった

まず、ぼくたちが立っていた現在地を再確認させてください。前回の記事の最後で、ぼくはコジマが主催する全国規模のレースイベント「KING CUP 2025」の存在を突き止めました。この事実は、在庫枯渇に悩むぼくたちにとって、何よりの朗報でした。

コジマミニ四駆情報 | くらし応援コジマ

企業がこれほど大きな投資をするからには、主役であるミニ四駆コーナーを放置するはずがない。つまり、現在の品薄は全国的な需要増か、一時的な供給チェーンの問題であり、イベントが近づくにつれて解消される可能性が高い。これが、ぼくたちの導き出した結論でした。それは、不安の先に見出した、かすかな、しかし確かな希望の光でした。この希望が本物かどうかを確かめるには、もう一度、自分の目で現状を見るしかない。そう考えたのです。かつてケイ・ホビーという聖地を失った喪失感を、この新しい場所が本当に埋めてくれるのか。その答えを探す旅の続きでもありました。

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10月3日、金曜日。確かめるべきこと

10月に入り、KING CUPの開催もいよいよ現実味を帯びてきました。ぼくが10月3日の金曜日に再訪を決めたのには、明確な目的がありました。それは、この1ヶ月で棚の状況がどう変化したのかを自分の目で確かめることです。もし、棚に商品が戻り、活気が復活していれば、ぼくたちの仮説は正しかったことになります。しかし、もし状況が悪化しているとすれば…?その時は、別の角度から問題を捉え直さなければなりません。そして、そのための「対照実験」として、ぼくはもう一つの計画を立てていました。それは、近隣の競合店の状況を確認することです。もし、その店に在庫が潤沢にあるならば、問題はタミヤの供給ではなく、コジマ側にあることが確定します。この比較検証こそが、今回の調査の鍵を握っていました。

比較対象としてのヤマダ電機狭山店の存在

ぼくが比較対象として考えていたのは、同じ埼玉県内にある「ヤマダ電機 狭山店」のミニ四駆コーナーです。ここもまた、コジマ新座店に負けず劣らずの陳列棚を持っていることを、ぼくは知っていました。もし、コジマ新座店と同じように、ヤマダ電機の棚も空っぽなのであれば、それはタミヤからの供給が地域全体で滞っているという外的要因が原因である可能性が高まります。その場合、コジマだけを責めるのは酷かもしれません。しかし、もしヤマダ電機にだけ商品が潤沢にあり、コジマ新座店だけが空っぽなのだとしたら…?それは、問題が明らかにコジマ側の内部にあることの動かぬ証拠となります。この比較を行うことで、「一過性の品切れ」なのか、それとも「店舗固有の深刻な問題」なのかを、より高い精度で切り分けることができるはずです。この仮説を胸に、ぼくはまず、すべての始まりの場所であるコジマ新座店へと向かいました。


10月3日、金曜日。楽園の現在地

期待と不安が入り混じる中、ぼくはコジマ×ビックカメラ新座店の3階、一番奥にあるミニ四駆コーナーにたどり着きました。遠目から棚を眺めた瞬間、ぼくの心は一瞬、安堵に包まれました。壁一面が、商品らしきもので埋まっている。あの「パーツの壁」が復活したんだ!しかし、その安堵は、棚に一歩近づいた瞬間に、驚きと、そして深い絶望へと変わることになります。そこに広がっていたのは、ぼくが想像していた光景とは全く異なる、残酷な現実でした。

第一印象は「復活」。しかし、それは幻だった

遠くから見た時、棚は確かにカラフルなパッケージで埋め尽くされているように見えました。8月末に初めて見た、あの心躍る光景が戻ってきたんだ、と。ぼくは小走りで棚に駆け寄りました。しかし、数メートルまで近づいたところで、強烈な違和感に襲われます。何かがおかしい。棚に、立体感がないのです。そして、目の前に立った瞬間、その違和感の正体を理解しました。

フックにぶら下がっているのは、商品パッケージではなかった。 それは、商品の写真とバーコードが印刷された、一枚の**「在庫切れ」を知らせる札**だったのです。

壁一面を埋め尽くしていたのは、商品そのものではなく、かつてそこに商品があったことを示す「墓標」のような札の群れでした。一見、在庫があるかのように見せかける巧妙な、しかしファンにとってはあまりにも悲しいカモフラージュ。ぼくは、その場でしばらく言葉を失いました。これは、単なる在庫切れの悪化ではありません。お店側が、補充を半ば諦めていることの証左に他ならなかったからです。

2025/10/3(金)の在庫 残念な様子 10月3日

詳細分析:壊滅したパーツ群と、かろうじて生き残る者たち

ぼくは気を取り直し、冷静に棚の状況を分析することにしました。全ての在庫がゼロというわけではありません。しかし、その欠品の仕方には、恐ろしいほどの偏りがありました。お客様(読者の方)にもその絶望的な状況が伝わるよう、表にまとめてみます。

パーツのカテゴリー10月3日時点での在庫状況深刻度
FRP・カーボンプレート類ほぼ壊滅状態。 棚の大部分が「在庫切れ札」で埋め尽くされている。★★★★★(致命的)
ローラー類ほぼ壊滅状態。 こちらもFRPと同様、ほとんどが「在庫切れ札」。★★★★★(致命的)
ブレーキ系材料全滅。 ブレーキスポンジセット等が陳列されるであろう棚は、全て「在庫切れ札」に。★★★★★(致命的)
モーター類在庫ゼロはない。モーターはそんなに買いだめるものではない?★☆☆☆☆(通常レベル)
タイヤ・ホイール類「在庫切れ札」は散見されるものの、まだ比較的多くの商品が残っている。★★★☆☆(予断を許さない)
マスダンパー類一部人気商品に「在庫切れ札」があるが、通常の店舗でも見られる範囲の欠品。★★☆☆☆(通常レベル)

この表が示す通り、マシンの骨格を作り、セッティングの根幹をなす**「FRP・カーボンプレート」「ローラー」「ブレーキ」という、最も重要なパーツ群が選択的に、そして壊滅的に全滅**していたのです。これでは、マシンの改造など到底できません。かろうじてモーターやタイヤは残っていましたが、それを支える土台がなければ何の意味もなさないのです。

「客寄せパンダ」としての称号

この状況を目の当たりにして、ぼくの頭にはある言葉が浮かびました。それは「客寄せパンダ」です。かつてオンラインショップを経営していた経験から、在庫がなくても商品ページさえあれば、検索にヒットし、集客効果があることを知っています。この「在庫切れ札」は、まさに物理店舗における「在庫ゼロの商品ページ」そのものです。

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つまり、コジマ新座店は、もはやパーツを売って利益を出すことを諦めているのではないか。ミニ四駆ステーションの「称号」とサーキット、そしてこの「在庫切れ札」の壁を「客寄せパンダ」として機能させ、店の奥まで来た客に高額な家電を「ついで買い」させることだけが目的になっているのではないか。そんな疑念が、頭から離れませんでした。このコーナーが「3階の一番奥」という、まさにシャワー効果を狙った場所に配置されていることも、その疑念を増幅させました。


検証の決定打。翌日、ぼくは競争店へと向かった

コジマ新座店で見た光景は、あまりにも衝撃的でした。しかし、この時点ではまだ、「もしかしたら、本当にタミヤからの供給が全国的に止まっているのかもしれない」という可能性が、わずかに残っていました。その最後の可能性を検証するため、ぼくは計画通り、翌日の10月4日、土曜日にヤマダ電機狭山店へと足を運びました。そしてそこで、ぼくはこの問題の「答え」を見つけることになります。

10月4日、ヤマダ電機狭山店で見た光景

ヤマダ電機狭山店のミニ四駆コーナーもまた、コジマ新座店と同等か、それ以上の売り場面積を誇ります。ぼくは、固唾を飲んでその棚を眺めました。そこに広がっていたのは、信じられない光景でした。

棚には、GUPがぎっしりと詰まっていたのです。

FRPプレートも、各種ローラーも、ブレーキスポンジも、コジマ新座店では「在庫切れ札」になっていた商品が、そこには当たり前のように並んでいました。もちろん、いくつかの人気商品が品切れていることはありましたが、それは「通常の欠品」の範囲内。コジマ新座店のような、棚ごとごっそりと商品が消え失せているような異常事態ではありませんでした。壁一面に広がるパーツの海。それは、わずか1ヶ月半前に、ぼくがコジマ新座店で見て感動した光景そのものでした。

唯一、ミニ四駆レーサーズボックスが2週間ほど前にありましたが無くなっていました。これは在庫切れですね。コジマ新座店には1個ありました。

この比較が意味する、たった一つの「事実」

この比較検証の結果、たった一つの、しかし動かぬ事実が確定しました。

問題は、タミヤ側の供給や、地域の物流にあるのではない。問題は、コジマ×ビックカメラ新座店の内部に、あるいはビックカメラグループの仕入れシステムの中に存在している。

金曜日と土曜日という、ほぼ同時刻での比較です。偶然の可能性は限りなく低い。商品は、この地域に、確かに存在しているのです。それなのに、コジマ新座店にだけ、1ヶ月以上も入荷がない。この事実は、もはや「一過性の品切れ」という言葉では到底説明がつかない、深刻な事態であることを物語っていました。なぜ、彼らだけが商品を仕入れられない(あるいは、仕入れない)のか。謎は、さらに深まっていきました。

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感じたのは、怒りよりも深い「悲しみ」

ヤマダ電機の充実した棚を前にして、ぼくが感じたのは、コジマに対する怒りというよりも、もっと深い「悲しみ」でした。あれだけの立派なサーキットとピットスペースを持ちながら、なぜ、小売店としての最も基本的な責務である「商品を供給する」ということができないのか。ミニ四駆ステーションという称号が、泣いているように思えました。ぼくたちファンは、ただパーツが欲しいだけではないのです。安心してパーツを買い、仲間と集い、マシンを走らせることができる「場所」を求めているのです。その場所としての可能性を秘めていたはずのコーナーが、自らその信頼を裏切っている。その事実が、ただただ悲しかったのです。あの「パーツの壁」は、もう二度と戻ってこないのかもしれない。そんな予感が、心を重く支配しました。


謎の核心へ。コジマ新座店の「戦略」とは何か

ヤマダ電機との比較により、問題がコジマ側の内部にあることは確定しました。では、彼らの「戦略」とは一体何なのでしょうか。なぜ、売れるはずの商品を1ヶ月以上も放置し、広大な売り場を無駄遣いしているように見えるのでしょうか。これまでの情報と、ぼく自身のささやかな経営経験を基に、その核心に迫ってみたいと思います。

「ロット買いの負担」という経営のリアル

ロットを履かせるって言い方おかしかったね。感じも多分違うかな? ロットを履くではなくロットで仕入れた商品、例えば20個とか30個とかを売る、履くって感じあってるのかな?吐くだとおもったけど。

これは、この謎について考えている最中に、ふとぼくが口にした言葉です。オンラインショップを経営していた頃の記憶が蘇りました。小売りの世界では、問屋やメーカーから商品を仕入れる際に「最低発注数(ロット)」が設定されていることがよくあります。例えば、「このローラーは30個単位でしか注文できません」といった具合です。業界では、この大量の在庫を売り切ることを「捌く(さばく)」と言います。この「ロットを捌く」ことには、大きな負担が伴います。

  • キャッシュフローの圧迫: 大量の在庫は、店の現金を縛り付けます。
  • 在庫リスク: 売り切れなければ、全てが不良在庫になります。
  • 管理コスト: 多品種の在庫を管理する手間は計り知れません。

もしかしたら、コジマの経営陣は、この「ロット買いのリスクと手間」を極端に嫌っているのではないでしょうか。一つ一つのGUPの利益率は低い。それなのに、仕入れはロット単位。これでは、在庫回転率などの経営指標が悪化するだけだ、と。

仮説:「巨大組織の機能不全」説

これらの考察から、ぼくは一つの最も可能性の高い仮説にたどり着きました。それは、コジマ新座店の現状が、明確な戦略の結果ではなく、**「巨大組織の機能不全」**によって引き起こされている、という説です。

  • 意思決定の分断: 売り場のレイアウトを決める部門は、「シャワー効果を狙って3階の奥にミニ四駆コーナーを作れ」と指示を出す。しかし、商品の仕入れを管理する部門は、「GUPはロット買いのリスクが高く、採算性が悪いから発注を許可しない」と判断する。この二つの部門が全く連携していない。
  • 責任の不在: 現場の担当者は「パーツを入荷したい」と思っていても、本社の許可が下りない。あるいは、発注システム自体に問題があるが、誰もその責任を取って修正しようとしない。

つまり、そこには一貫した「戦略」など存在せず、ただ組織の縦割りや官僚主義が生み出した「バグ」が放置されているだけ、という状態です。これならば、サーキットという大きな投資をしながら、パーツの供給という基本的な責務を放棄する、という矛盾した行動にも説明がつきます。

ぼくたちが見ていた「希望」とは何だったのか

だとすれば、ぼくたちが前回の記事で希望の光とした「KING CUP 2025」の存在は、一体何だったのでしょうか。これもまた、巨大組織の分断を象徴しているのかもしれません。イベントを企画する宣伝部門は、盛り上げるために全国規模の大会をぶち上げる。しかし、肝心の商品を供給する商品部門は、相変わらず「採算性が…」「在庫リスクが…」と発注にブレーキをかけたままでいる。宣伝と実態が、全く乖離してしまっている。そう考えると、あの希望の光すらも、どこか虚しく見えてきてしまいます。ぼくたちが感じていた残念な気持ちの正体は、この「企業としての意思が見えない、不可解な状況」そのものだったのかもしれません。


そして、ぼくたちはどこへ向かうのか

希望から始まったこの物語は、予期せぬ形で深刻な局面を迎えました。新しい聖地だと思った場所は、その魂を失いかけているように見えます。この一連の調査を通して、ぼくは一人のファンとして、この状況にどう向き合っていくべきかを考えさせられました。これは、単なる一店舗の問題ではなく、ぼくたちファンと、ホビーを提供する企業との関係性を問う物語なのかもしれません。

最後に残った、一つの疑問

結局のところ、最後に残るのはたった一つのシンプルな疑問です。

「コジマさん、あなたはミニ四駆ファンと、どう付き合っていきたいのですか?」

もし、本気でファンと向き合う気があるのなら、たとえ少しずつでも商品を補充する努力を見せてほしい。もし、その気がないのなら、いっそミニ四駆ステーションの称号を返上し、サーキットを撤去してくれた方が、よほど誠実というものです。今の状態は、ファンに対して最も不誠実で、残酷な状態だとぼくは思います。この声が届くかどうかは分かりませんが、一人のファンとして、そう問いかけずにはいられません。

また行きますからぜひ準備をお願いします!!

埼玉ミニ四駆サーキット探訪は、まだ終わらない

ぼくは、コジマ新座店がいつか復活してくれることを、心のどこかでまだ信じています。しかし、それに固執するつもりもありません。埼玉には、まだぼくの知らない素晴らしいサーキットやお店があるはずです。今回の出来事は、ぼくに「一つの場所に安住するな」と教えてくれたのかもしれません。失われた楽園を嘆くだけでなく、新しい楽園を探す旅を、ぼくはこれからも続けていこうと思います。このブログを読んでくださっているあなたも、もしおすすめの場所があれば、ぜひ教えてください。ぼくたちのサーキット探訪は、まだ始まったばかりなのですから。

コミュニティの灯を消さないために

今回の調査で、ミニ四駆という趣味が持つ「つながりの力」を改めて実感しました。WebやSNSで情報を交換し、一つの店の状況にこれだけ一喜一憂できる。それは、素晴らしい文化です。たとえ一つの店の状況が思わしくなくても、ぼくたちファンが情熱を失わず、つながり続ける限り、この文化の灯が消えることはないと信じています。コジマ新座店の未来がどうなるかは分かりません。しかし、ぼくはこれからも、一人のレーサーとして、この世界の片隅でマシンを走らせ、情報を発信し続けていくつもりです。それが、この素晴らしいホビーへの、ぼくなりの恩返しなのですから。

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