Xiaomi 13T ProのLeica監修カメラが描き出す世界に魅了されて以来、ぼくの写真ライフは一変しました。何気ない日常が、まるで映画のワンシーンのように切り取れる。この感動を知ってしまったからこそ、Xiaomiの次期モデル、特にLeicaカメラの進化から目が離せません。しかし、期待が大きいぶん、インターネットに溢れる情報は玉石混交。先日も、AIと共に最新情報を追いかける中で、情報の不確かさに翻弄される一幕がありました。だからこそ、もう一度ゼロから。この記事では、ぼく自身の反省も込め、一つひとつの情報の出典を明らかにし、事実と噂を厳密に切り分けながら、Xiaomiの未来に迫っていきたいと思います。13T Proユーザーの視点から、本当に信頼できる情報だけを基に、これから登場するであろう新モデルたちを徹底的に考察します。
Xiaomi 15Tシリーズ発表直前!確定情報と噂の境界線
Xiaomi 13T Proを愛用する者として、最も気になるのが直系の後継機「Xiaomi 15T」シリーズです。幸いなことに、これに関しては公式からかなり具体的な動きが発表されており、ぼくたちの期待感を煽ります。しかし、その公式情報ですら、発表前は非常に流動的。先日まで目にしていたはずの文言が消えている、なんてことも起こり得ます。だからこそ、今この瞬間に「何が確定していて、何がまだ噂の段階なのか」を正確に把握することが重要です。9月26日の日本発表を前に、情報の最終整理を行いましょう。
「Leica 5倍望遠」は真実か?メディア報道から読み解くその確度
今回の調査で最も重要なポイントが、カメラ性能、特に望遠機能の進化です。ぼくのXiaomi 13T Proは光学2倍(50mm相当)のポートレート望遠を備えており、これはこれで非常に優秀です。しかし、次なるステップとして高倍率の望遠を求める声が大きいのも事実。そんな中、15Tシリーズに関する非常にエキサイティングな情報が報じられています。国内の大手IT系メディア「ケータイ Watch」は、2025年9月18日付の記事で次のように伝えています。
キービジュアルには、ライカ監修の4眼カメラのようなシルエットが描かれているほか、「Tシリーズ初となるライカ5倍プロレベルの望遠カメラ」の紹介として、Webサイトに作例が掲載されている。
出典: ケータイ Watch「Xiaomi 15Tシリーズが日本でも発売へ、26日に新製品発表」
この記事は、Xiaomi Japanが9月26日に新製品発表を行うという告知を紹介する中で、公式Webサイトに掲載されている内容として「Tシリーズ初となるライカ5倍プロレベルの望遠カメラ」という文言に言及しています。この記事が報じている通りであれば、Xiaomi 15Tシリーズに光学5倍相当のLeica望遠が搭載されることは、ほぼ確実と見てよいでしょう。光学5倍の世界は、2倍とは全くの別物。被写体を歪ませずにクローズアップできるだけでなく、背景を大きく引き寄せて圧縮する効果により、より印象的なポートレートや風景写真が撮影可能になります。13T Proからの乗り換えを検討する上で、これは最大の動機になりそうです。
日本発売は9月26日発表!価格とスペックの最終予想
日本での展開については、Xiaomi Japanが公式サイトで正式にアナウンスしています。9月24日のグローバル発表に続き、日本では9月26日に新製品発表が行われます。このスピード感は、日本市場への本気度の表れであり、一人のファンとして非常に嬉しい限りです。
さて、発表を前に、現時点で出回っているスペックの噂を一度整理しておきましょう。これらはあくまでリーク情報に基づくものであり、確定ではないことをご留意ください。
スペック項目 | Xiaomi 15T (リークに基づく予想) | Xiaomi 15T Pro (リークに基づく予想) |
SoC (チップセット) | MediaTek Dimensity 8400-Ultra | MediaTek Dimensity 9400+ |
ディスプレイ | 約6.8インチ AMOLED, 120Hz | 約6.8インチ AMOLED, 144Hz |
カメラ | Leica監修 50MPメイン + 超広角 + 5倍望遠 | Leica監修 上位センサー + 超広角 + 5倍望遠 |
バッテリー | 5500mAh | 5500mAh |
充電 | 67W 急速充電 | 90W 急速充電 |
価格については、Xiaomi 13T Proが発売当初109,800円だったことを考えると、カメラの大幅なアップグレードなどを加味して、15T Proは11万円〜13万円の価格帯が現実的なラインではないかと予想します。もちろん、円安の影響も気になるところ。そして何より、日本版の生命線である「FeliCa(おサイフケータイ)」対応の有無。これまでの流れを汲めば対応は濃厚ですが、正式発表で確認したい最重要項目の一つです。
Xiaomi 16はなぜ消えた?iPhoneを睨むXiaomiの次世代戦略

15Tシリーズの情報で盛り上がる一方、スマホ業界をさらに驚かせたのが「Xiaomi 16シリーズ」に関するニュースです。なんと、Xiaomiは「16」をスキップし、いきなり「Xiaomi 17」シリーズを投入するというのです。この異例のナンバリング戦略の裏には、一体何があるのでしょうか。単なる話題作りではなく、そこには業界の巨人Apple、特にiPhoneを強く意識した、Xiaomiの野心的な次世代戦略が透けて見えます。この大胆な一手は、Xiaomiがハイエンド市場で新たなステージへ移行しようとしているサインなのかもしれません。
「16スキップ」の真相はiPhone 17への対抗心か
なぜ、Xiaomiは「16」を飛ばすのでしょうか。この件について、海外メディアの「Android Authority」は、Xiaomi社長Lu Weibing氏のWeiboでの発表を基に、その理由を報じています。
Xiaomi president Lu Weibing announced on Weibo that the company is skipping a whole generation of flagship phones to better compete with the iPhone 17 lineup.
日本語訳: Xiaomi社長のLu Weibing氏はWeiboで、同社がiPhone 17ラインナップとより良く競争するために、フラッグシップ携帯電話の世代を丸ごと一つスキップすると発表した。
出典: Android Authority “This Android brand is skipping an entire generation to rival the iPhone 17”
この記事が示すように、Xiaomi自身が「iPhone 17に対抗するため」にナンバリングを合わせる戦略であることを認めているのです。これは非常に興味深い動きです。これまでのXiaomiは、高いコストパフォーマンスを武器にシェアを拡大してきましたが、近年はLeicaとの協業などを通じて、明確にプレミアム市場を意識しています。製品名までもライバルと揃えることで、「iPhoneの対抗馬はXiaomiである」というイメージを市場に強く印象付けたい、そんな狙いが伺えます。Lei Jun(雷軍)CEOも「iPhoneに全面的にベンチマークする」と語っており、これはXiaomiのプレミアム戦略が新たな段階に入ったことを示す象徴的な出来事と言えるでしょう。
Xiaomi 17と背面ディスプレイ「Magic Back Screen」の衝撃
ナンバリングだけでなく、製品自体も大きな進化を遂げるようです。Xiaomi 17シリーズには、これまでのスマートフォンにはなかった新機能**「Magic Back Screen」**が搭載されることが、公式ティザーによって示唆されています。これも複数の海外メディアが報じていますが、例えば「PhoneArena」は以下のように伝えています。
The Xiaomi 17 series will debut by the end of the month and will consist of the Xiaomi 17, Xiaomi 17 Pro and Xiaomi 17 Pro Max. … The top-end phone is also expected to house a secondary display.
日本語訳: Xiaomi 17シリーズは今月末までにデビューし、Xiaomi 17, Xiaomi 17 Pro, Xiaomi 17 Pro Maxで構成される。…最上位モデルはセカンダリディスプレイも搭載すると予想されている。
この背面ディスプレイがどのような役割を果たすのか、まだ詳細は不明ですが、通知の表示や音楽の操作、さらにはメインカメラを使った自撮りのファインダーなど、様々な活用法が考えられます。デザイン性と実用性を両立したこの機能は、Xiaomi 17シリーズの大きな魅力となりそうです。心臓部には、Qualcommの次世代フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」の搭載が確実視されており、まさに名実ともにiPhoneのライバルとなりうるポテンシャルを秘めています。
Leica望遠の現在地と未来は「Xiaomi 15 Ultra」が知っている

15Tシリーズに搭載されるであろう「5倍望遠」、そして17シリーズで期待される更なるカメラの進化。これらの未来を占う上で、最高の羅針盤となるのが、既にグローバルで発表済みのXiaomiの現行最強モデル「Xiaomi 15 Ultra」です。このモデルは、XiaomiがLeicaと共に到達した、現時点でのカメラ技術の頂点を示しています。15 Ultraの圧倒的なスペック、特にその望遠システムを理解することで、これからぼくたちが手にするであろう新しいTシリーズのカメラがどのような思想で作られているのか、その一端が見えてくるはずです。
「200MPペリスコープ望遠」Xiaomiの技術的到達点
Xiaomi 15 Ultraのカメラは、まさに圧巻の一言です。その発売を報じたロイター通信の記事には、その核心が簡潔に記されています。
The handset is equipped with a 1-inch ultra-large main camera sensor, featuring a 200MP periscope telephoto lens to tackle the industry’s common challenge of low-light telephoto imaging.
日本語訳: この端末は1インチの超大型メインカメラセンサーを搭載し、業界共通の課題である低照度での望遠撮影に取り組むため、200MPのペリスコープ望遠レンズを備えている。
出典: Reuters “Xiaomi launches 15 Ultra flagship smartphone priced from $894”
ここで重要なのが**「200MP periscope telephoto lens(200MPのペリスコープ望遠レンズ)」**という部分です。ペリスコープとは、光を屈折させてレンズの長さを稼ぐことで、薄いスマホの筐体でも高倍率な光学ズームを実現する技術のこと。15 Ultraは、この高度な技術と2億画素という超高解像度センサーを組み合わせることで、暗い場所での望遠撮影という、スマートフォンの大きな弱点を克服しようとしています。これは、Xiaomiが単なる高画素化だけでなく、実用的な撮影シーンでの画質向上に本気で取り組んでいる証拠です。
15T Proの「5倍望遠」にペリスコープは採用されるか?
では、Xiaomi 15Tシリーズに搭載される「5倍望遠」は、このペリスコープ技術を採用しているのでしょうか。現時点で、公式情報やメディア報道の中に「15Tにペリスコープが搭載される」と断定する情報は見当たりません。このことから考えられるのは、ペリスコープは最上位の「Ultra」シリーズ専用の技術として差別化を図り、Tシリーズには高品質な従来の光学式望遠レンズを搭載するという戦略です。ペリスコープはコストのかかる部品でもあるため、価格と性能のバランスを重視するTシリーズの性格を考えれば、この推測は十分にあり得ます。しかし、たとえペリスコープでなくとも、Leica監修の光学5倍望遠がもたらす撮影体験の進化は計り知れません。その答えは、間もなく明らかになります。
写真は「記録」から「表現」へ。ぼくがLeicaに惹かれる理由
Xiaomi 13T Proを使い始めてから、ぼくにとってスマートフォンのカメラは、単なる「記録」のためのツールから、「表現」のための道具へと変わりました。Leicaと共同開発された画質モード「Leica Authentic」で撮影した写真は、彩度を抑えた深みのある色調と、光と影の美しいコントラストが特徴で、何気ない風景もアーティスティックな一枚に変えてくれます。それは、見たままを忠実に再現するだけでなく、撮影者の感性を乗せた「作品」作りを可能にしてくれるカメラです。だからこそ、次に登場する15Tシリーズが、そして未来の17シリーズが、Leicaとのパートナーシップを通じて、どのような新しい「表現」の世界を見せてくれるのか。一人の写真好きとして、期待せずにはいられません。
情報の渦の中で、確かな事実を見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、一つひとつの情報を吟味し、その出典をたどることで、見えてくる景色があります。Xiaomi 15TシリーズがLeicaの5倍望遠を携えて登場するであろうこと。そしてその先には、iPhoneと真っ向から勝負を挑むXiaomi 17シリーズが控えていること。ぼくたちのガジェットライフは、まだまだ面白くなりそうです。
まずは、9月26日の日本発表。そこでXiaomi 15Tシリーズのすべてが明らかになります。その瞬間を、固唾をのんで見守りたいと思います。
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